【30万人】10年で2.6倍、増え続ける不登校には科学が必要だ
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正直、今回の不登校に関する取材はとても難航しました。不登校は支援の成功事例や体験談を紹介した本もたくさん出版されていて、読むたびに迷子に。メディア露出されている関係者もとても多いです。
複数の有識者に話もお伺いしたのですが、その場はなんとなく納得するけど、記事にして読者に見せるほど自信が持てない、ということを繰り返しました。
不登校を支援されている方の取り組みは素晴らしく、頭が下がります。ただ、私が記事にするなら、エビデンス(根拠)を基にした議論をしたい、と考えて記事1本目は子どもの発達科学研究所の和久田学所長・主席研究員のインタビューにしました。ちょっと長いですが面白いです。ぜひ、ご覧下さい。日中の農園で学校に行っていない小中学生の受け入れを初めて2年、需要は増え、遠くは埼玉からいらっしゃる子もいました。
教育委員会との連携で、農園に来てくれれば市内の小中学校では出席扱いとなり、先生方も研修などで来てくれるようになりました。
原因や要因を分解していくことは専門家におまかせしつつ(当会も大学とも連携はしています)
農業と一緒で原因究明しているうちに数ヶ月経てば子どもは成長して別の存在になっており、また社会も変わっていきます。
今すぐできることに取り組まないと、今モヤモヤしたり苦しんでいる子どもや家庭にとってはサポートがない状態となってしまいます。
私たちNPOくにたち農園の会の取り組みはnewspicksトピックでも書きましたのでご参照ください。
https://newspicks.com/topics/agri-biz/posts/13?invoker=np_urlshare_uid169526&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare&utm_source=newspicks
私は農業者なのでどうしても農業目線になりますが
農作物は環境さえフィットすれば勝手に育ちます。邪魔をしないことが大事で、農家が育てているというよりはよりよく育つサポートとして環境づくりをするイメージです。その作物自体が今どういう状態でどうなろうとしているのか、感覚で受け止めてすぐ対処することが必要なことが多々あります。
子どもを社会で育てるというのも同じように、基本は邪魔しないように見守りサポートするのが大事で大人は関わるけどあまり余計な手を出さない方がいいと思っています。しかし、今はどうやら環境が良くないから育ちづらい子がいる。であれば家と学校以外の環境を作ってそこではのびのびできるのかまずは試してみるのがいいでしょう。
そういう時間や心の余裕を大人達は持てるようにする。
教育をめぐる課題は緊急事態であることは間違いありません。
行政も予算をつけるでしょうから塾業界なども不登校案件には大いに参入してくるだろうなと思っています。「不登校対策についての考え方ですが、「不登校を減らす」というより、「元気に登校する子を増やす」というやり方はどうでしょうか?」
おとなの仕事場についても、共通して言えることが多くありそうです。