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Eメールからクラウド、自動運転車まで

世界を変えた15の「デジタル・ディスラプション」

2015/4/8
手紙からEメール、固定電話から携帯電話――。この数10年を振り返るだけでも、我々の身の回りでは数々の破壊的イノベーションが起きた。これらを「デジタル・ディスラプション」と定義し、自動運転車、ビットコインなど、今まさに起こりつつある15の事例を、その起源となる出来事とともに時系列に整理した。
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ここからは15の「デジタル・ディスラプション」が社会にどのような影響を与えるのか、それぞれの意味を見ていこう。

【01】デスクトップパソコン → タブレットデバイス

タブレットは、iPad発売により一気に普及した。パソコンよりも軽く持ち運びしやすい上、タッチパネル式で直感的に操作することができる。そのため、ビジネス現場だけでなく、教育現場でも浸透。紙の教科書をタブレットに置き換える流れが加速している。

【02】自動車 → 自動運転車

自動運転車が普及すれば、多数の自動車を一括制御することにより、渋滞の緩和が期待できる。加えて、人為的なミスを減らすことで、交通事故の減少にもつながる。自動車を保有する必要がなくなり、カーシェアリングが進む。それにより、運転手などの仕事が失われる可能性がある。

【03】医者 → スマートヘルス

スマートヘルスとは、ヘルスケア版のIoT(Internet of Things)と言える。スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器を使い、患者の健康に関するデータを収集。それらのデータを分析することで、オーダーメード治療などが可能になる。健康を増進するためのアドバイス等にも活用できる。

【04】書類による管理 → データベース管理システム

1979年、RSI(オラクルの前進)が最初の市販リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の「Oracle V2」を発表。その後、バージョンアップを重ねて、業界標準の地位を確立した。かつて伝票などは紙を使って人の手で処理していたが、コンピュータの登場で、計算・集計をコンピュータが処理するようになった。さらにデータベース管理システムは、データを1つの場所で管理し、複数のプログラムで共有できるようにした。

【05】対面 → バーチャル・リアリティ

ヘッドマウントディスプレイを使うことにより、CGの世界であたかも現実を味わっているような感覚を体感することができるようになった。CGなどで作った仮想現実を現実世界に反映(拡張)することも可能で、軍隊の訓練や航空操縦、手術のシミュレーションなどに活用されている。

【06】手紙 → Eメール

手紙は、紙やペン、郵便のコストがかかる上、届くまでに時間がかかるツールだった。Eメールによって、パソコンとインターネットがあれば非常に低いコストで、時間に縛られることなく、国境を超えて情報をやりとりすることが可能になった。

【07】本 → eブック

電子書籍の誕生により、本(紙)というハードと、文章という(ソフト)が切り離された。電子書籍端末を持っていれば、大量のコンテンツを持ち歩くことが可能になり、本棚をもつ必要がなくなった。電子書籍では、紙の書籍では不可能な検索も行うことができる。

【08】固定電話 → 携帯電話

2014年の時点で、携帯電話のユーザーは世界36億人に到達。安価な携帯電話の登場により、固定電話時代以上に通信技術は世界に普及した。携帯により、個人が個人とコミュニケーションを取ることが容易になり、場所にとらわれず時間を有効活用できるようになった。

【09】辞書 → サーチ

かつては未知の言葉を調べる際、人に聞くか、辞書などの書物に頼るしか手段がなかった。検索エンジンの誕生で、自分の知りたい言葉の意味、関連する情報などを瞬時に知ることができるようなった。さらに、辞書とは異なりユーザーに応じたパーソナライズも可能した。

【10】井戸端会議 → SNS

フェイスブックなどのSNSの誕生により、インターネット空間でも、コミュニティ創出が可能になった。共通の趣味や出身地域、出身校同士で集まったり、知人の知人を紹介したりといった、リアルで行っていたことをインターネットでも実現。それによって、新たな人間関係が生まれた。

【11】百科事典 → Wikipedia

2000年に立ち上がったウィキペディアのプロジェクトを契機に、ウィキペディアは爆発的に広がった。これまでの百科事典は、限られた有識者だけが編纂できるものだった。それに対し、ウィキペディアは、ユーザー参加型で専門家以外の人間も編集に参加できる点などに特徴がある。

【12】CD → 音楽配信

CDの時代には、音楽を聞くには、CDと再生機器を持ち歩く必要があった。しかし、音楽配信が進んだことで、いつでも、どこでも音楽を購入することが可能になった。iPodなどの端末、iTunes Music Storeなどの音楽配信サイトの普及により、その流れが一気に加速した。

【13】テレビ → 動画共有サイト

動画配信サービスを通じて、視聴者は好きな時間に、好きな番組を、好きな場所で視聴することが可能になった。またYouTubeなど動画投稿サイトの普及により、テレビ局のインフラを持たない個人でも、自身が撮影した映像を投稿し、世界中に届けることが可能になった。

【14】ハードディスク → クラウドコンピューティング

クラウドの普及により、「所有(購入)」から「利用(レンタル)」へのシフトが加速。ソフトウェアを自身のPCや携帯端末にダウンロードしておかなくても、ネットにつながる状況であれば、いつでも、どこでも、データにアクセスしたり、各種サービスを利用したりできるようになった。

【15】お金 → ビットコイン

ネット上で金銭のやりとりができるため、硬貨や紙幣が必要なくなる。また、流通を管理する事業主体や国家もなく、中央銀行のようなものも存在せず、個人間で取り引きを完結できる。決済は金融機関を通さないため、手数料が発生しない。個人が自らビットコインを創ることもできる。

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※次回は「デジタル・ディスラプター」と題し、イノベーションを起こしたキーパーソンをまとめる予定です。

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