イスラエル首相、「ハマスとの停戦ない」 掃討計画推進を表明
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イスラエル軍は、ガザ地区への空爆を継続するとともに、地上部隊の掃討作戦の範囲を毎日、少しずつ、確実に、広げています。
イスラエル軍は、ガザ地区での作戦中に、イスラエル人質1名(捕虜になっていたイスラエル軍兵士、女性)の解放に成功しました。
イスラエルの特殊部隊と情報機関によって可能になった成果でもあります。
交渉では帰ってきていないイスラエル人人質(米国人人質4名は解放されましたが)を、地上部隊による作戦によって、解放に成功したことになります。イスラエル軍による地上侵攻作戦が始まりました。イスラエル軍はまずガザ地区内に後続部隊が駐留して、より大規模な作戦を展開するためのいわば安全地帯を構築してから、ガザ地区の中でもハマスのインフラが集中しているとされる北部のガザ市を包囲することを狙っているようです。ガザ市への出入りをコントロールして、ハマスへの兵糧攻めをさらに強化していくつもりではないかと思います。
また、その間にもイスラエルの地上部隊は、ハマスがガザの地下に築いた大規模なトンネルや地下壕システムの分岐点を探し、トンネルの入口を見つけようとしているようです。そのあとどうするのかは分かりませんが、人質救出を優先するのであればトンネルの中に入らざるを得ませんが、おそらく地上部隊はトンネルの中には入りたくないでしょう。入り口を見つけたら空爆を要請して入口を破壊してトンネル内にハマスを閉じ込めることが考えられますが、その場合は人質も犠牲になるでしょう。
ハマス壊滅を優先させるか、人質救出を優先させるか、それにより作戦の速度も、攻撃の烈度も変わってくるのでしょう。今停戦してしまえば、イスラエル軍が実力で人質を奪い返す機会が失われてしまう。もちろん戦闘を続ければガザ地区の民間人を巻き込むことになるが、イスラエル政府のやるべきことはまず自国民をできるだけ多く救い出すこと、そして今回のテロの首謀者に対する報復を行うことだろう。イスラエルも民主主義国家なので、政府の対応に国民が納得すれば停戦に向かうことになる。