[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、2月の経常収支は1兆4401億円の黒字となり、8カ月続けて黒字を確保した。経常黒字の額としては2011年9月の1兆6145億円以来の大きさで、黒字が1兆円台に乗せたのは13年3月の1兆2874億円以来、23カ月ぶり。

ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は1兆1500億円程度の黒字で、発表された数値はこれを上回った。

経常収支の黒字が増えたのは、自動車や半導体電子部品の輸出が増える一方、原油安による輸入減で貿易赤字が縮小したことが主因とみられる。

財務省によると、2月の輸出は5兆9588億円となり、24カ月連続で前年同月を上回った。一方、輸入は6兆1020億円と2カ月続けて減少し、貿易・サービス収支全体の赤字は2518億円にとどまった。貿易収支そのものは1431億円の赤字だった。

第1次所得収支は1兆8622億円の黒字、第2次所得収支は1702億円の赤字だった。