【随時更新】ガザ地区死者2300人超“最後の地上侵攻時上回る”
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イスラエル軍は、ガザを支配するハマスの「政治的・軍事的上層部を一掃する」ことが最終目標だと発表しました。「ハマスを地球上から抹殺する」と宣言していた数日前よりは目標が下方修正されたように思われます。
ただそれでも、ガザという自治区の「レジームチェンジ」をするという非常に大きな目標を掲げた軍事作戦になりますので、目標達成までどのくらいの時間がかかるのか、それにあたってどれくらいの被害が発生するのか、われわれの想像を絶する大変な事態になることが予想されます。そもそもその軍事目標を達成できたとして、その後ガザを誰が統治するのか、イスラエルがまた占領して自身で統治するのか、それでパレスチナ人の抵抗は収まると思っているのか、それともパレスチナ人は皆どこかに追い出してユダヤ人を入植させようと思っているのか、軍事目標の後の政治的なエンドステートが分かりません。
ハマスは「パレスチナ国家を樹立させるまで戦い続ける」と宣言していますが、自分たちの政治的な権利を守るために戦おうとするパレスチナ人はハマス以外にもたくさんいますから、ハマスの指導層を一掃してもパレスチナ人の抵抗は収まることはないでしょう。
イスラエルは、ハマスの「テロ」に軍事的に対応しようとしていますが、それによってパレスチナ人の「抵抗」をさらに激化させてしまいます。人間の抵抗の意志を軍事力で抑えることはできません。
つきつめると、軍事力だけでは決して解決できない問題に、イスラエルは今、全力で軍事力だけで突き進もうとしています(国内的にもそうせざるを得ない状況になってしまっています)。戦争という状況になると、人々は「善か悪か」「敵か味方か」という単純な対立構造で周りを動かそうとします。10月11日のWSJでは「米でイスラエル批判封じる動き、ハマス攻撃巡り」との記事が掲載されました。米国で大きな影響力をもつユダヤロビーはこの局面において米国内で敵となる勢力の台頭を許しません。為政者やイスタブリッシュメントは従わざるをえない一方、一般の国民の中ではこの動きを批判する向きも出てくる。これが現在の米国内外での動きだと思います。ハマスが起こしたテロは許容できないことは明白でイスラエルによる戦いは不可避だと思いますが、罪のない民間人に犠牲が出ないことをただ祈るばかりです。https://www.wsj.com/us-news/israel-hamas-attack-us-backlash-ff5f25e8
イスラエルによる殺害は、戦争行為であり、パレスチナによる殺害はテロと言っている日本、欧米のマスコミは、かなりダブルスタンダートです。
1947年のイスラエルの国土と今日の国土はどのぐらい違うか、日本ではあまり議論されません。
軍事力による領土の奪取は、イスラエルとなると、なんでも正義となります。あまりにも違和感を感じます。