グーグル:東大で「青田買い」AI技術流出に日本危機感
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この事実は「日本」とひとくくりにして議論すれば良い議論ではない。少なくとも、日本経済、大学、企業、学生の立場ごとに捉え方は変わるはず。
大学からみれば、学生の質に国際競争力があるという良いサインでもある。「スーパーグローバル」な大学はきっとそれ自体は気にもとめない。
学生から見れば、別に海外の大学に行かなくても、しっかりと能力開発して技術を蓄えれば、世界中の企業から高収入の求人が来るということであり、悪いことはない。
しかし日本からしか優秀人材を採用できていない企業から見れば、自分たちの縄張りを荒らされているように感じる。これは自分たちも海外で採用したり、雇用条件を改善するだけの話。しかしこれがなかなか進まないので、感情的な「危機感」でとどまる。
そして日本経済としては、もしこれを日本のGDPという側面で議論するなら、もちろんマイナス。日本という労働環境の魅力が相対的に低く感じる優秀層が増えれば増えるほど、その経済に人材はとどまらない。多くの途上国で起きている現象と同じ。日本企業でないのが残念だが、一方で人材に対してちゃんと対価を払うという競争が起きることは重要。それによって研究をちゃんとやって力を付けるインセンティブが働き、国としての力を上げていくのは必須。資源がないのだから、ヒトの力で戦っていくしかないのだから。
外資系企業に就職したからといって、AI技術流出とするのはどこかあさましい。そんなにも素晴らしい技術を持った学生を、適切な待遇で、適切な研究環境を提供できない日本企業が悪い。