ノルウェー政府系ファンド、日本株保有３割増 14年末4.8兆円
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ノルウェー政府年金基金は、株に関してはFTSE All Worldという指数をベースに投資している（そこを少し変えている、後述）。日本株は、2月末時点でFTSEの資料を見ると7.98％となっている。12月末の数値が記事に出ていて、少しタイミングが違うが7.4％で、昨年末より増加。つまり、示唆するところは、日本がいいと考えて投資したというより、元々アンダーウェート（指数より少なく持っていた）だったものを、少し抑えに来たといこと。
長期保有というのも結果論だと思っていて、指数をベースにしてそこまで変動させなければ、結果的に長めに保有することになる。同基金の資料を見ても、ベンチマークから乖離するリターンにはなっているが、ものすごいアクティブ運用かというとそうではない。銘柄数も多いし、比率増減はあっても、売り切ることは少ないタイプの投資家だと思う。
なお、ノルウェー政府年金基金は、石油リターンを使用して、ノルウェー外に投資。なので多分指数からノルウェーを外していると思う。また、兵器やタバコも外して投資をしており、BoeingやJTには投資していない。指数をベースにして、さらに投資方針に応じてカスタマイズするのは、こういった規模が大きい基金ではやっている。今の上げ相場を、「GPIFによる官製市場」だと無責任に指摘する人がいたが、実態は違う。海外の政府系ファンドも日本株を、保有増している。日本の成長への期待は高い。
先進国の中でも売買期間が極端に短いと言われている未成熟な日本の株式市場の中で、企業としては、こういうファンドにしっかりIRして中期的な戦略ストーリーを伝え、長期株主になってもらうことが必要なんでしょう。そういう株主がしっかりついていれば、短期的なことを言ったりレベルの低い質問をしてくる株主に「でしたら株を持っていただかなくて結構ですよ」と言えるようになるということでしょう(実際はそこまで言えないと思いますが、、)
