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北朝鮮は、国民を飢えさせて自由を奪うという愚劣の極みのような体制ですが、現在のキム家の体制をいかにして存続させるか、ということにかけては、非常にしたたかな計算ができます。
 そして実際に存続に成功してきました。

北朝鮮が核兵器を使うも使わないも、キム家体制の存続にプラスになるかどうか次第です。
 重要なのは、北朝鮮が核兵器を使っても体制が存続し、韓国に対して優位にも立てる、というような「ワンチャンあるかも」などという考えは夢にも持たせないようにすることです。
 そのためには、韓国の軍事力が北朝鮮を圧倒しうる、というのは、基本的に重要なことではあります。

ただ、北朝鮮は常に米国と中国を最重要の要素と考えています。
 北朝鮮が「ワンチャンある」と考えるのは、1つには、核兵器を使っても米国は介入してこないのではないか、という考えを持った時です。
 これは、韓国と日本に米軍が駐留している限りは成り立たない考えです。

もう1つは、中国に、「必ず守ってやるから鉄砲玉として全力で暴れてこい」と命じられて断れない時です。
 中国の保障というのはあまり安心できるものではありませんが、こちらの方がまだありえます。
 中国も、自分で核兵器を撃つよりは北朝鮮に撃たせた方が余裕をもって事後に備えることができるでしょう。

韓国の軍備だけではやはり足りず、米国、中国を勘定に入れた計算が必要になります。
北朝鮮が核を使えば、米国が米韓同盟に基づいて、韓国を守る。その手段は選ばない。核の使用も覚悟するだろう。北朝鮮はそれを知っているから、韓国に向けて軽々しく核兵器のボタンをおすことはしない。文在寅政権タイプの政権が三代続けば北朝鮮主導の統一は可能だから、北朝鮮も開戦決断には慎重だろう。それでも長距離弾道ミサイルの試験を繰り返して核兵器で脅しをかけるのは、米国が韓国を守るなら、ワシントンとニューヨークに核兵器が落ちますよとのメッセージを込めて、米韓の同盟関係にクサビを打ち込むため。
ソウル郊外のソウル空軍基地で開かれた「国軍の日」の式典で演説しているのだそう。穏やかでない...