アングル:IPOラッシュにバブル懸念、「gumiの次」警戒
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注目のコメント
結局、世間がモノを見極める目を磨いて、"偽の業績で赤字上場するベンチャー起業家"に皆が注意するしかないでしょう。
以下は、「上場ゴールの法則」のチェックリストです。過去の上場ゴール銘柄の実例を抽象化しました。
◼︎IRやPR 発表するKPIをユーザー数とか、売上"以外"を指標にしてる。
(売上直結するDAU等が非公開)
◼︎顧客一名獲得コスト>顧客一名収入(単年) で、初めから破綻している。
◼︎顧客一名が末長く収益貢献してくれる会社側想定(ライフタイムバリューで作った事業計画)だが、実際顧客が飽きればすぐ辞めれる商品が主力
◼︎創業者の持分が低く、長期経営へのインセンティブが無い。
見せかけの急成長でも素人投資家くらいは誤魔化せますが、結局、短期間でどうせバレます。
そのあとの恥ずかしい経営者人生を考えたら、ちゃんと価値を作り上げた方が懸命です。
グノシー記事へのコメントを再掲します。法則に当てはまらないことを祈ってます。
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東大生が情報流通に革命を起こそうとGunosyを創業した。
グーグルのようにサービスを磨き、その力でユーザを集めるつもりだった。
サービスは好評だった。
その後、外部から社長が来て、巨額の資金調達をした。
調達した資金を技術開発に使わず、テレビCMに使った。
例えば、スマホ・ユーザを1人500円で集める。つまり客を買ってくる。
スマホ・ユーザ1名あたり50円の広告商品として、広告主に売る。
「高く仕入れて、安く売る」のは、誰でもできる。
だから、簡単に広告クライアントが集まる。
月額数千万円・月額数億円の「見た目の売上」ができる。
外野には、企業が価値を提供して、急成長しているように見える。
赤字幅は当然広がっていく。
素人はこの「逆ザヤ」を「先行投資」と見間違う。
最近は赤字上場が可能であり、PSR(売上高)で株価が決まる。
B/Sにある投資家の金で、P/Lの売上という数値を作ることができる。
その売上の数値で株価を作り、高い株価でまたB/Sに資金を引きこむことができる。
(中略)
いずれにせよ、情報社会を変革するソリューションをGunosyが生んでくれることを期待している。
【追記】
上記法則は、あくまで過去実際に「初値天井」となった銘柄の共通事実を抽出したものであり、今後上場する具体的な企業に対して言及・予測するものでは一切ありません。ベンチャー投資やIPOに関して、現状をまとめた良記事で必読。予想に関しては、gumiの下方修正後に上場を発表したグノシーの予想の作り方(下記Pick参照)が、売上ではかなりコンサバに見えるのは、gumiショックの余波ではないかと思うところ。
ただ、規制や見方が厳しくなることの弊害も忘れてはいけない。ベンチャーは経営資源が限られている、それゆえ失敗しても社会全体への影響が小さいとも言える(日立が経営難に陥るのとは違う)。社会への意義という観点ではリスクを取って素早く動くというところだと思うし、そのための資金調達の場も必要。
また、若い会社だからこそ、経営陣も一般的に若く、早いうちからトップとしての経営経験を積める。そして生存確率は低いが、生存者の経営力が極めて高いのはソフトバンク・孫さんが代表だろう。でもそもそも上場していなかった、今のような形には絶対なっていない。
それゆえに、投資家自身がIPOだからと祭り上げるのではなく、悪いものは悪いと判断することは重要。また、幹事証券会社や証券取引所が倫理観を持って審査進めることは、公正な取引市場インフラを整備するために必須だと思う。
https://newspicks.com/news/889342/【新潮流】第199回 得るは捨てる
http://lounge.monex.co.jp/pro/hiroki/2015/03/23.html
何かを得るには何かを捨てなければならない。「何かを選ぶ」ということは、同時に「選ばない何か」があるということである。株式投資においては「銘柄選択」というように、選ぶことばかりに重点が置かれがちだが、本当は「取捨選択」、何を捨てて何を取るかという意識が実は大切なのである。
粉飾決算は明らかに違法だが、そこまでいかなくても、上場直後の業績下方修正や海外子会社の不正取引など、「それでも上場企業か?」と思われるような不祥事が後を絶たない。日本の株式市場はNYSE(ニューヨーク証券取引所)と比べて時価総額は4分の1だが、上場銘柄数は4割も多い。市場というものはみなそうだが、特に日本は玉石混交なマーケットなのだ。だから、ババをつかまないようにしなければならないのである。