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「そうした通貨であるユーロに対しても円高が限定的なら、残念ながら、日本円の信認そのものが着実に揺らいでいるとしか、考えようがない」 (@@。
円が一気に安くなった原因が金利差にあることは指摘の通りで、これが変われば円も多少は値を戻すでしょう。しかし、こうした動きは投機による仇花で、金利が高い(≒インフレ率が高い)国の通貨は中長期的に安くのが本来の姿です。金利差で儲かった分が通貨安で失われ、それで均衡が取れるから。金利が高く通貨も上がれば投機家は難なく稼げますが、そんな美味い話が長続きする筈がありません。投機筋が全て手仕舞いすれば、円の実力がはっきりします。それがどの程度なのかが日本の未来にとって重要です。
1990年代半ばまで、円の実力(≒実質実効為替レート)は上昇し続けました。日本経済が圧倒的に強く、強烈な輸出競争力を誇っていた時代です。バブル崩壊で実力が一気に落ちましたが、その後、リーマンショックが欧州に飛び火して世界中がリスクオフになって円が買われた2000年代後半の一時期を除けば、円の実力は極めて安定的に推移していました。それが崩れて一気に実力が落ちたのが異次元緩和の始まる2013年で、コロナ禍中の政府の大盤振る舞いと日銀による円の毀損策(⇒実質的な円安誘導)の継続、それに資源高が加わって貿易赤字が膨らんで、円の実力がつるべ落としになりました。これは、女性や高齢者の投入で労働力を増やす一方、生産性を落とし続けた10年余りと重なります。
通貨の強さは国の強さの反映で、貿易収支の強さもその一つ。「金利の動きは、為替レートの『波』を作るものといえる。その『波』以上に重要なの、通貨の需給の『土台』を成す貿易収支の動き」と記事にある所以かでしょう。
筆者が発する最も重要な警鐘は「日本円の信認そのものが着実に揺らいでいる」というところにありそうな気がします。
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基本的に「ユーロ/円」という取引は為替市場には無いので、実務的にはドル/円とユーロ/ドルに分解した上で考えることになります。ドル/円の堅調は言うまでもないこととして、ユーロ/ドルも欧米実体経済の格差に照らせばさほど弱くないという印象があります。これはひとえにユーロにも相応の金利が付くということに帰着すると思いますし、ドル/円でも同じ理由が使われていることを踏まえれば、結局は「日銀がマイナス金利でECBは利上げしているから」ということになります。

もちろん、それだけではありませんし、そうは言ってもドイツは貿易黒字ですから需給面でユーロは買いという考え方もあります。なお、実効ベースで見ても今年のユーロ(や欧州通貨)はドルよりもパフォーマンスが良く、日本人が思うほど今年はドル高ではないです。
通貨高、通貨安は経済活動の帰結ですが、同時に局面に応じて、メリットデメリットが変わるもの。これは、マクロ経済の基本の基本。今の局面では、ヨーロッパは通貨高で供給を高め、需要を弱める方がメリットが大きいと考えているのでしょう。ECB、BOE、SNB、全てに共通したスタンス。

ヨーロッパの通貨高も永続はしないでしょうが、カウンターが生じた場合、実質実効ベースでピーク時の3分の1程度まで急落した円が、いったいどの程度、買い戻されるのか、関心を持って欲しいところです。先物を見ていたりすると、需要刺激派が言うほど楽観的な帰結にはならないと、市場の合意形成は進んでいるようですが、こればかりは正直、水物です。

追記です。木下先生、様々、コメントを頂き恐縮です。ありがとうございます。
ロシアの軍事侵攻後、主たる通貨の中で円より弱かったのはロシアルーブル(RUB)、トルコリラ(TRY)、アルゼンチンペソ(ARS)だけです。RUBは資源関連の決済を除きほぼ国際金融から隔離された通貨ですから当然と言えば当然。また、トルコとアルゼンチンはインフレを制御できておらず、通貨安とインフレのスパイラルに陥っています。日本では、円安を招いている貿易赤字が定着し、相対的な低金利も長期化する見込みです。対ユーロに限らず円はほぼ全面安となっています。この解消には円の自律的な反転が必要です。それには貿易赤字の解消 and/or 金融政策の正常化が必要と考えられますが、どちらもかなりの時間を要する見込みですね。
土田さんが今後のリスクの1番目に挙げておられるユーロ圏の金融危機のリスクは、怖いですね。リーマンショックやソブリン債務危機以降、金融システムの頑健性は強化され、実効的な破綻処理手続きの整備などは進んできたものの、本格的な危機は未経験ですので、為替相場にどうはね返るかの予想が難しいです。
日本銀行(にっぽんぎんこう、にほんぎんこう、英語: Bank of Japan)は、日本銀行法(平成9年法律第89号)に基づく財務省所管の認可法人(財務省設置法4条59号)であり、日本国の中央銀行である。 ウィキペディア

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