米ヤフーが中国から完全撤退へ、検閲とは無関係=報道
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注目のコメント
<追記>Market Watcherさんのコメント・WSJ原文リンクも参照いただきたい。サービスとしてはすでに2013年に打ち切り、今回は残っていた研究開発視点の閉鎖による完全撤退。<追記終>
昔は、米IT企業の中で、唯一中国で成功したと言われていたのに…その経緯については、下記Harvard Business Review記事(①)や、NY Timesのジャックマーに関する連載も併せて読みたい。
①https://newspicks.com/news/667702/
②https://newspicks.com/news/638757/その昔(とはいっても2013年頃)アリババグループはYahoo!Chinaのポータルサイトを運営していたが、様々なポータルサイトとの競争にさらされ、結果、中国ではYahoo!ポータルサイトが定着しなかった。十分に巨大となったAlibabaにとって、もうYahoo!ブランドは必要としないだろうし、提携関係も水面下で解消されることとなるだろう。
ポータルサイト以外にも、外資系企業の中国撤退が加速している。シチズンも工場を閉鎖し、マイクロソフトも工場をベトナムに移行させている。ユニクロ、ナイキ、サムスンといったグローバルカンパニーも相次いでASEAN・インドに工場を移転させている。
人民の所得水準は上昇し、中国は文字通り「広大な」マーケットとなっているが、その市場で生き残るというのはどの業界にとっても本当に難しい。ASEANと違って中国市場が難しいのは、地場系企業の成長が著しい事である。高級なセグメントを欧米グローバルカンパニーが抑え、日系企業はその下のセグメントのシェアを確保、という図式が新興国の多くで成り立っていたが、近年、中国の地場系の企業がどんどん成長して、日系企業のシェアやポジションを奪っていってしまっている。