「アナ雪」はほんの序章。ディズニーの“攻め”はまだまだ続く
コメント
注目のコメント
ディズニーとは縁の薄いわたしが、ディズニーについて書いてみました。それにしても、「アナ雪」を観ましたが、どこがそんなに面白いのか、よくわかりませんでした。ぜひ「アナ雪」に詳しいピッカーの方に説明していただきたいです。
追記:ディズニーの業績の詳細については、こちらのビジュアルレポートで分析しています。https://newspicks.com/news/878620/アナ雪の市場構造は私が身をもって体感した。まず初期高齢者世代以降はこの映画にまったく興味なし。わが母とともに見に行ったのだが、最初の歌が流れた途端すやすや眠りだし、レットイットゴーを聞く前にいびきをかいて爆睡していた。
ただし若い女性と幼い子供のハートはこれでもか、というくらいに掴んだ。その当時、どんな女友達とカラオケいっても、女性は”レリーゴーレリーゴー”とかいって同じ歌ばっかり。そして世のお母さん方も同じノイローゼにかかったかと思うのだが、子供はみな狂ったようにレリーゴーのサビの部分だけ、年がら年じゅううたっていた。親戚の子供達もひたすらこればかり歌っていて、私を発狂させたものである。しかしながら子供がそれを好きなら父母も見ざるを得ないし、若い女性がそれを好きなら世の男性も一緒に見る羽目になる。この、世の家計の財布ドライバーである女性・子供のハートをつかんだのは、それぞれ”自分らしくいきたい””本来の自分を取り戻したい”という願望を投影できるエルザと、子供を熱狂させるかわいらしいオラフであった。
そして何よりも最大の勝因は、主題歌のよさ。映画の内容が仮に”サザエさん”だったとしても、あの主題歌があればミリオンヒット間違いなしであろう。
なお、一昔前の”理想の女性像”の権化であった”美女と野獣”のベルのようなキャラはもう流行らないことを踏まえ、セックスアンドシティの影響を受けた今どきの女性のあけっぴろげな嗜好を反映した主人公設定も見事であった。ご存じ、アナは雪山を抜け出してニューヨークかロンドンのトテナムコートのクラブに向かってもおかしくない、ポップなキャラクターであった。今どきの女性の共感を得やすいテーマとキャラクターが、中毒性の高い主題歌とともに、大ヒットにつながった。なお私の個人的なお気に入りは、雪山で武器を売ってた、立ち上がるとでっかいあのおじさんである。『ネタとベタの境界線は案外曖昧』が持論です。
『高額お姫様グッズ』を買う女性の古典的なお姫様願望(ベタ)は普遍的な感性だと思います。ただそれに混じりながらもかなりの割合で自立した女性が『(あえて)ガラスの靴』とか『ガラスの靴(笑)』とネタを装って買っている気がします。しかしその深層には『ベタ』が混在してたり。
Sex And The Cityに出てくる女性が『女装っぽい』ように、自立した女性の『女性性に対する諧謔』がかえって過剰な女性性(=お姫様)を要求する。
これ限りなくゲイのドラァッグクイーンの感性に似ていたりもしますが。
〉今は、「男女平等」が常識で、「自立した女性」が崇められる時代。そんな現代において、あえて古典的な「シンデレラ路線」を打ち出すディズニーの戦略はとても興味深い。