サントリー・日本コカ・コーラ企業12社が打ち出したプラ廃棄物削減への“公約”
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環境分野やサステナビリティは、競合他社とも協調可能であり、業界を挙げて取り組むことで加速度的に良い方向へ向かうと考えています。
本イベントでは、同業界内で成功事例だけでなく失敗事例が共有されており素晴らしいと感じました。業界を挙げての取り組みが増えているとは感じているものの、多くの場合、成功事例のうわべだけの共有だけに留まってしまいます。
江崎グリコの給食用牛乳のストローは2022年4月に廃止されましたが、なぜストローをなくす運びになったのかを学校側にしっかりと伝えたとのこと。子どもたちのプラスチック問題への理解にも繋がったのではないかと思います。ペットボトルに関しては、リサイクル率は既に80%を超えています(ペットボトルリサイクル推進協議会より)。
したがって、ペットボトルを使用して製品提供する企業は材料の安定調達が可能です。
素材(ペレットなど)も再生プラを使ったもの、植物由来を使ったもの、バージン材の不良品などを再生産、使い捨てプラは従来の容器包装リサイクル法があり、今般廃プラ新法で回収がよりやりやすくなったなど調達側も改善されています。
廃プラスチックは2022年4月に法律が改正・施行され(プラスチックに関する資源循環の促進等に関する法律)、国を挙げて取り組むこととなりました。
また、インフレを容認するようになってきて、多少価格が高いサスティナブル系素材を活用してもある程度吸収できるのかもしれません(廃プラの回収コストもかかる)。2,3年前は価格に反映できなかった。
いずれにせよ、コカ・コーラ、ネスレや例にはないですがプロクターアンドギャンブル、ユニリーバ、ダノンなどの欧米消費者向けメーカーは日本企業が導入する以前に、環境系対策が出来ており、日本市場でも「競争」に打ち勝たないと消費者に選ばれないという状況だと思います。
もっとも、コミットして、罰則があるわけでもないので(経営者がカッコ悪いだけ)、経済状況次第では「目標時期の延期」はあるかもしれませんね。むしろ、延期も誠実に対処した方がいいように思います。企業のメンツなど背伸びした目標設定ではなく、消費者に誠実な対応を望みます。後で「いくらでも言い訳できそうなやつ」、具体的で「できなければごめんなさいするしかなさそうなやつ」、いろいろです(笑)。
ところで、特に「食品の容器包装」においては、「安全性・衛生性」をないがしろにすることは絶対に許されません。これまでは、「リサイクル品が直接食品に触れないような設計にする(多層構造にするなどして、当たる面は確実に、品質が保証された新品を使う)」という運用がなされてきた、と理解しているのですが、100%リサイクル、なんてことになってくるとき、どうするのでしょう?(問題になるような物質を含んでいない、ってのは、いったいどこのどちらさんが保証してくれるのでしょうかね、笑)。