ECB、9会合連続利上げを決定 「政策金利」最高水準に
日本経済新聞
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とりあえず会見はこれからですが、6月会合では「協約賃金の高さが名目賃金に反映されるまで当分かかる」という見解が示されており、事実としてサービス物価は非常に高いことから、年内3会合のうち利上げが2-3回に及んでも致し方なしという可能性は感じます。ラガルドが質問をどうさばくか見ものです。
賃金、サービスインフレ圧力が強いため、ターミナルレートの天井が引き上がってしまったかもしれません。景気も足踏みですが、推計が改定されるたびにゼロ金坊で符号が変わるためにテクニカルリセッションを回避している状態ですから、実質的には小幅マイナス成長局面入りといったところでしょう。今後はさらに悪化するかな、と予想しています。
金融システムへの負荷を考えると、QTを強めてイールドを立たせた方が理想的と言えそうです。ただ、そうするには、保有国債を満期償還前に市場で売却しなければならず、それもまた金融システムを圧迫するでしょうから、容易な選択肢ではないのでしょう。
他方で、不動産市場の調整が着実に強まっており、住居用不動産に関しては、相応に慎重な見通しが出てきています。商業用不動産の調整次第では、かなり強いショックが生まれる危険性があります。