バフェットの後継者候補は、2人のワールドクラス
コメント
注目のコメント
バフェットの事業構造も分かる良記事(保険事業のフロートという滞留資金が投資の源泉)。
この記事読んで思ったのは、バフェットはここ数年の間に、投資会社から事業会社への転換を確信的に進めて、後継者選びもその下でやってるのではないか、ということ。ここ数年の目立った新規上場企業投資はIBMくらいで、あとは非上場化や非上場企業への投資。完全に投資へのスタンスを変え、会社もコングロマリット運営色を強めてる。
過去、投資自体をやってるメンバーが後継候補にあがったこともあったが今はいない。候補がいないゆえに投資方針を変えたというところが実態かもしれない。後継者候補のグレッグ・アベル氏の2014年の報酬は2760万ドル(約33億円)となり、前年比2倍余りに。6年前に付与されたインセンティブプランに基づいているとのこと。
月収ベースで2.75億円。
日給 1375万円(20営業日)
時給 171万円(8時間)
才能のある人の知見には、1時間171万円の価値があるということ。納得感があります。
私自身も、”価値のある情報を出してくれる方”には1時間10万円払うことはザラにあります。日本の感覚の10倍がアメリカだと見ても納得感ある数字です。バークシャーの成功の一番の要因はバフェットの「credibility」だと思う。
このおかげで株式市場全体が高騰している時に資金をプールし続けられるし、市場全体が暴落した時に、手元の潤沢な資金で押し目買いできる。
このやり方はアメリカの株式市場が長期で右肩上がりを続ける限りは成功し続けるはず。
バフェットが退いた後はさすがに今の「credibility」を維持し続けるのは難しいと思う。バフェットはそれだけの存在だと思うし。
ただ、今後も株主が短期中期の市場の加熱や暴落に惑わされること無く、いかなる状況の中でもバークシャーを信じ続けることができれば、この会社はずっと成功し続ける事ができると思う。
バフェットがこの「株主への書簡」を毎年株主に宛てているのは、株主が短期で市場に惑わされないよう教育しているのだと思う。それがバークシャーの成功を維持するために必要だから。
株式分割せずに極めて高額な単元を維持するのも、このあたりのリテラシーが低い株主が入ってくるのを防ぐためという理由もある気がしてきた。