増資直後の売却「裏事情」、楽天の一員になる

2015/3/3
追加投資、破格の4億円
創業から1年後の2000年、グロービスほか数社から4億円の追加投資を受けました。これは当時としては破格の金額です。そのうち1.5億円は楽天からの出資でした。
秋葉原から三軒茶屋に引っ越したビズシークのオフィス。左が小澤氏。
「イージーシーク」の古本屋登録件数、ユーザー数は増え続けていました。
そこで、ユーザーが探している本を古本屋にいちいち問い合わせるのではなく、古本屋に在庫情報を登録してもらい、古本データベースをつくりました。
「イージーシーク」の中で、ユーザーは欲しい本を自分で検索し、見つかったら買える。
もし見つからない場合は探しものとして登録し、「イージーシーク」が古本屋に問い合わせる。
それでも見つからない場合は「古本ハンター」を駆り出す。これは個人のユーザーが街のリアル古本屋に出かけていって探し出してくるサービス。いわゆる「せどり屋さん」ってやつです。
それでも見つからなければ「100人、その本が欲しい人がいたら版権者に復刊するよう交渉に行きます」という新たなサービス「復刊ドットコム」も始めました。
ユーザーが欲しい本を探し、どうしても見つからなかったら復刊するというモデルを一気通貫でつくりたかったのです。
この「イージーシーク」を1998年から99年にユーザーとして使っていたのが、現在、ヤフーの副社長兼最高執行責任者(COO)である川邊健太郎です。大学在学中にネットベンチャー「電脳隊」を設立していました。
川邊さんの同級生が、のちに「イージーシーク」と提携させていただくリクルートさんの担当の方でして、彼の紹介で川邊さんが「イージーシーク」ユーザーとなった経緯があります。
こうして「イージーシーク」の売上は徐々に立ち出したのですが、それでも赤字でした。
そもそもEコマースの人口が今の10分の1程度の時代です。最もカネがかかったのはサーバー代。自社でサーバーを持たざるを得なくて、登録商品は100万品以上。
当時の状況では、サンやオラクルのサーバーでないと動きません。それだけで初期投資に年間億単位のカネがかかってしまいます。
「これはサンとオラクルを儲けさせるだけだな」なんてぼやきながらやっていました。