【ミニ教養】世界が「モノ」に回帰している
NewsPicks編集部
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製造業復活は、海外からの工場回帰を意味するreshorering、また製造業ルネサンスなどとも言われています。グローバル化の流れが反転して、特に安全保障にかかわる分野で顕著です。保護貿易職が強く国内産EVだけを優遇する税制は、UEとの間で摩擦を起こしています。この流れは日本も同じで、「特定重要物資」に指定されたものは国内回帰しています。抗菌性物質製剤、肥料、半導体、蓄電池、永久磁石、重要鉱物、工作機械・産業用ロボット、航空機の部品、クラウドプログラム、天然ガス、船舶の部品、などです。データセンターも国内回帰しており、これだけでも兆単位の大きな投資が起きています。
米国では半導体チップと脱炭素(電気自動車とバッテリー)の工場建設ラッシュとのこと。
いづれも高付加価値かつ産業の中核に位置するので、自国で押さえたいのは、経済安全保障の観点からも分かります。これまでは製造コストが見合わずアジアに移転してきました。自国回帰の背景には、製造自動化技術の進化があるはず。