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老化を専門にする医師ですが、ここで紹介されているタウリンのように、このレベルまで証明されている老化と関連した物質は五万とあります。しかし、その後の人の臨床試験のステージに進んだ際には効果が証明されない、あるいは害が多く出てしまうということも多く、この中から人レベルで有効性が証明できるものはごくわずかです。

このため、動物実験の段階で大々的に取り上げること自体に反対です。なぜなら、こうした記事は、根拠として不十分にも関わらず、紹介されるような食品などに傾倒する人を増やす可能性があるからです。往々にして、そのような人は何かに傾倒することで、何かを欠き、バランスを失うことになります。

それがひいてはかえって老化を進めるような実害につながる可能性もあります。「人で臨床試験をする価値はある」というのは間違いないので、まずはそこからではないでしょうか。

そこで有効性と安全性が証明されれば、実用化できるかもしれません。しかし、その結果として例えば心臓の不整脈を増やしたなどということになれば常用は勧められないということになります。この確認のステップが大切です。
動物実験の結果をもとに推測するのは基本的にやめた方が良いですね。こういった記事をみて、タウリンが身体に良いからといってサプリメントを始めてしまう方もいらっしゃるでしょう。

人間が、一つの物質を補充すれば長生きできるとか、若返るという様な単純な構造であれば、どうなに楽かと思います。

動物実験の結果から人への臨床試験をするためには大きなハードルがあり、かかる費用も大きくなります。それらの障壁を乗り越えてようやく安全性と信頼性が担保されます。健康になると思って初めてみたサプリによって寿命を縮める結果となった事例は私にも経験があります。
タウリン摂取の健康効果はさんざん研究されてきているので欠乏すると老化しそうなのは想像できる結果です。タウリンは安全性が広く知られているので、今後ヒトで検証したときに害が出ることはあまり想定されないと思いますが、どちらかというと、欠乏すれば老化の原因になる物質はいくらでもある中で、他の物質と比較してそこまで摂取による効果があるのかどうかという観点かなと思います。
米コロンビア大などのチームが、米科学誌サイエンスに発表した研究結果では、アミノ酸「タウリン」を中年期の動物に毎日摂取させると長生きし、健康的になるとのこと。タウリンはレッドブルなど栄養ドリンクに含まれていることで有名です。