【新潮流】ユニクロの「1500円バッグ」が世界でバズっている

「バーキン」に喩えるのはちょっと違うと思う。
ただ、格差拡大を背景にますますバカ高い価格になっていくブランドバッグや、口紅すら入らないようなマイクロミニバッグに対するアンチテーゼとしては痛快です。

何がトレンドになるのか？
そのひとつの答えとして、素晴らしい事例だと思います。
多分、日本発ブランドのバッグとしてはISSEY MIYAKE のBAOBAO以来のヒット。
しかも、Lyst の同調査では、2022年第4期の1位は、サンローランのトートバッグ「Icare bag」（約66万円！）なので、いかにこの1500円のバッグのヒットが偉業なのか分かります。

売れる理由は、容量、使いやすさ、丈夫さ、年齢・性別を問わないデザイン、そして安さ。
ファッション動画コンテンツで鉄板の「What’s in my bag」でバズりやすいことも最大のポイント。

まさに、UNIQLOマーケティングの真骨頂。

私もナイロン製の同タイプ（他ブランドですが）を持ってますが、お買い物も、散歩も、フェスもこれひとつで手ぶらでいけちゃいので、手放せません。

高騰するブランドバッグとは真逆のマーケティング。
ますますミニマリストが増えている傾向ですね。

ほんと、勉強になります。

私も同じように

人を購買に惹きつけることは、製品の魅力だけではなく、その魅力を誰に届けたいかという想いが大事。日本から世界の人たちを魅了する製品が登場することは素晴らしいこと。日本のものづくりの底力を垣間見た気がするし誇らしい。

シンプルでカラーバリエーションが豊富。まさにユニクロの勝ち筋ですね。でも数多くの色んな商品を試行錯誤しながら出してきて、久々のヒットとなったのではないでしょうか。お見事

シンプルで使い勝手がよさそうです。いろんなものを詰め込みたい願望に駆られるのはなぜでしょう。

これは、バックの用途としては、レスポ（レスポートサック：LeSportsac）のショルダータイプに近いのではないでしょうか。デザインの豊富さや種類の多様さや素材布の特徴が強みであるレスポとの違いは、低価格と色のバラエティに絞っていること。
服や靴も含めたカジュアルなコーディネーション全体で、自分がどう使うかイメージしやすいのがいいですね。

スタイリッシュで無駄のないデザイン、しかも、カラーバリエーション豊富。

正直、発売当初は「普通のバッグ」に見えてましたが、安さや品質、収納力はさすがUNIQLOです。

これを機に、在庫切れが加速しそうですね。

本題からずれますが、最後の「ファッションに無頓着なのがかっこいい」という小見出しにショック。
確かに、この数年、若い人を見て感じていたことです。それは貧しくなった日本の若者特有の現象かと思っていましたが、GAFA のトップたちの服装をモデルとする(彼らも然るべき場所では超ラグジュアリーな格好をしていると聞きますが)世界の世代に共通することなのか。。

無頓着に見せながら、実はすごく気を遣っているからかっこいい、あるいは天性のセンスがあるから無頓着にしていても個性的でかっこいいならいいですけど、
世界がダサい、一種の「制服」状態になっていくのは個人的に悲しい。美しくないから。。。

ぼくはおしゃれ重視ではなく、機能性重視です。そして安くても長く使うことを意識しています。
価値観の違いですが、世代によっていろんな考えがあるだろうなと思います。