米国務長官のサウジ訪問、人権問題に再び注目

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• 菅原 出

  国際政治アナリスト　危機管理コンサルタント

  ・2023年06月07日

  見出しにある通りブリンケン氏は人権問題も取り上げる見通しだが、「サウジとイスラエルの外交協定を仲介する取り組みの推進やイエメン内戦の終結、イスラム国（IS）に対抗するための資金確保など、米国にとって優先度が高い事項についてサウジの協力を引き出すことが中心」です。
  　特に米国は、サウジ・イスラエルの関係正常化の仲介を諦めておらず、この点をプッシュし続ける模様。
  　また6月11日～12日には「第10回アラブ・中国ビジネス会議」がリヤドで開催され、サウジに中国やアラブ諸国の主要な企業や投資会社が集まります。
  　ブリンケン氏のサウジ訪問には、サウジと中国が近づきすぎないように注意を促す目的も含まれているのでしょう。ただ、人権問題で「うるさく」言えば、サウジはますます中国側に行ってしまうというジレンマ。