1─3月GDPギャップは-0.9%、約5兆円の需要不足=内閣府
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GDP比1%のデフレギャップで、しかもこのコロナ禍からの回復過程で財政を出すという人の気がしれない。5兆円のデフレギャップで、20兆円需要不足というのは理解不能。2%の物価目標を目的化させるべきではない。
注目のコメント
足元ではインフレや少子化対策・防衛費引き上げなどの財源の話もあり、金融や財政を引き締めるべきという意見を多々目にしますが、一方ではGDPギャップなどもあわせて見ていかないと、という話をしていたところ、このような結果が出てきました。
内閣府の推計と日銀の推計とは計算方法も需要不足の数値も異なるので内閣府が出す5兆円は一つの目安に過ぎませんけれど、いずれにしても日本に需要不足があるのは確かでしょう。とはいえ、需要不足は政府が同額の需要を財政支出で作れば消えるというものではありません。政府が如何に需要を作っても、日本での生産が増えず輸入したモノとサービスが売れるばかりなら、需要を作るために使った政府の借金が積み上がるばかりで需要不足は消えません。
もちろん50兆円でも100兆円でも厭わず補正予算を積み上げて需要を作れば需要不足が消えて超過需要が生まれる可能性は高いですが、その場合でも、現時点で余剰になっている生産力分だけ日本で作られ不足分が輸入される状況だと、政府が需要を作るのを止めた途端、需要が元の木阿弥に戻り、本質的な生産力が増えていないので生産も元の木阿弥に戻り、GDPが増えないまま需要を作るのに使った政府の借金だけが残ることになってしまいます。そして再び需要不足が叫ばれる。平成に入って以来、我が国が幾度となく繰り返してきた構図です。
需要不足があるから同額以上に財政支出を増やして埋める、なんていうトンデモ論が再び出て来なければ良いですが、その可能性は高そうな・・・ ( 一一)
そんなことを繰り返しても、日本の本質的な成長力の弱さは治りません (._.)