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[アンカラ 3日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は3日、再選を受けて就任式を行い、新内閣を発表した。財務相にシムシェキ元財務相を任命し、よりオーソドックスな経済政策への回帰を示唆した。

アナリストによると、シムシェキ氏の起用は今後数カ月間内に利上げを実施する地ならしの可能性があるという。実施されれば、インフレ高騰にもかかわらず利下げを主張してきたエルドアン氏の従来政策から大きな転換になる。

20年余りにわたりトルコを率いてきたエルドアン氏は、先月末の決選投票で再選を決め、さらに5年の任期を担うことになった。

新内閣では、副大統領に正統派の経済専門家ユルマズ元副首相、外相には情報機関の国家情報機構(MIT)のフィダン長官なども任命された。

新財務相のシムシェキ氏は56歳で、2009─18年に副首相と財務相を務め、金融市場から高く評価されていた。

ロイターは先に、新閣僚人事でシムシェキ氏が財務相か経済担当副大統領に任命される可能性が高いと報じていた。