[ワシントン 2日 ロイター] - バイデン米大統領は2日、朝方発表された米雇用統計で雇用者数が予想以上に増加したことを踏まえ、議会を通過した超党派による債務上限停止法案によって米経済見通しがさらに上向くという期待を表明した。

さらに債務上限停止法案への「署名を楽しみにしている」とし、早期に署名する考えを鮮明にした。

バイデン大統領は米東部夏時間2日午後7時(日本時間3日午前8時)から、回避された債務上限危機を巡りホワイトハウスの大統領執務室から国民に向け演説を行う見通し。

演説の詳細は明らかになっていないものの、バイデン大統領は声明で「われわれの仕事は終了からはほど遠いが、今回の合意は米国の最善の利益のために行動すれば何が可能であるかを示す象徴」と述べており、民主・共和が政策や見解の相違を棚上げにし行動することの重要性を強調する可能性があるとみられる。

大統領執務室からの演説は通常、重要な政策や主要な事件の説明などに行われ、バイデン大統領にとっては就任後初めて。ブッシュ(子)前大統領は2001年9月11日の同時多発テロ後、レーガン元大統領は1986年のスペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故の後に大統領執務室から演説を行った。