「このままだと日本経済は沈没するぞ」 海外投資家が三菱UFJのCFOに放った厳しすぎる本音 - CFO思考
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三菱UFJフィナンシャルグループの元CFOにして現ニコンCFOである徳成さんによる(実名では)初の著作『CFO思考 日本企業最大の「欠落」とその処方箋』が来週発売されます。
ゲラ拝読しましたが、掛け値なしに全てのCFO/CFO志望者にお薦めします。
こちらの本、個人的には2つの面で思い入れがあります。
「はじめに」を読んでいて目に飛び込んできたのが「アニマルスピリッツ」のフレーズ。
日本経済が資本主義のダイナミズムを取り戻すために、日本企業のアニマルスピリッツを呼び覚ます必要があり、その鍵を握るのがCFO/CFO思考だという、本書で一貫して説明される基本コンセプトが紹介されています。
このアニマルスピリッツ、日本のスタートアップエコシステムが成長の好循環に入るために必要な要素を構造化するにあたり、私自身が核に据えたフレーズであり、あろうことか新会社とファンドの名称に(なんの捻りもなく)付していたものです。
ゲラを読みながら、思わぬシンクロニシティに驚きました。
また著者の徳成さん、「実名では初の」とご紹介しましたが、今から20年ほど前に「北村慶」名義でファイナンスを軸に多数の本を書かれた覆面作家であり、学生時代や若手社会人時代に私が夢中で読んだ作品の著者だったのです。
長年、中の人が気になっていましたが、初めてそのことを知り驚愕しました。
ファンドとは何か、資産運用とは何か、排出権取引とは何かなど、金融を軸に社会の仕組みに興味を持つきっかけを与えてくれたのが北村慶作品です。
学生時代からの影響もあってか、私の資産運用は今でもETF主体ですし、気候変動についてもビジネス的アプローチでの解決を信じて止みません。
『CFO思考』を読んでいて、どことなく自分の考えに似ているな〜と感じていたのですが、それもそのはず。
私自身が北村慶作品で金融の基礎知識やモノの考え方を学んだ北村チルドレンなのですから。
実務書としてもリアリティ溢れるルポとしても、また資本主義下のモノの考え方を得るうえでも、掛け値なしにお薦めしたい一冊です。
https://amzn.to/45LpMhp日本人は、挑戦したくない訳でもないし、失敗を恐れている訳でもない。
ただ単にアップサイドの魅力があまりに少ないから、挑戦するのが馬鹿らしいだけ。
つまり、悪平等でリスクリターンが合わないということ。
パフォーマンスの高い人材には、他の人の2倍でも3倍でも、しっかりと報酬で報いるのが基本だろう。
もっと挑戦しようとか、失敗を許容する文化にしようとか、そんなうわべの掛け声やポエムは全くの的外れ。経営陣なら、優秀人材の待遇改善に、真正面から取り組むべきだろう。比喩ではあるが、人的資本経営を考えるとき考えたい。
「君のオフィスの設定温度は何度だ?」「どうせ『地球にやさしく』なんていう御託を並べて、28℃設定にしてるんだろう。グーグルやアマゾンのオフィスは何度か知っているか? 21℃だぞ。人間は少し寒いくらいのほうが頭が働くんだ」