この連載について
毎週1冊、話題の新刊の著者を直撃。いま知っておきたいテーマについて語り合う。
この記事の著者 / 編集者
関連する企業
PPL is a holding company of regulated utilities in Pennsylvania, Kentucky, and Rhode Island.
業種
電力(火力・原子力)
時価総額
2.87 兆円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【深淵】ジョブズが「OSのフォント」にこだわった理由
825Picks
【教養】私たちは「フォント」について何も知らない
356Picks
【教育】なぜ米国の小学生は「マインドセット」を学ぶのか?
1166Picks
【脱常識】あなたの「勉強法」は、時間の無駄かもしれない
2390Picks
【謎】デスクに向かうほど「集中」から遠ざかる理由
1465Picks
【真相】私たちはなぜ、慢性的に「集中力不足」なのか
362Picks
【真相】無職や休職は、本当に転職で不利なのか
183Picks
【新潮流】キャリアの「中断」が、実は自己成長につながる
341Picks
【阿川佐和子】現代人は「正解」を急ぎ過ぎている
170Picks
【阿川佐和子】特別なことは不要。プロが語る「会話の極意」
365Picks
「後期資本主義」は、ロシア革命でソ連ができた後も、なお発展を続ける資本主義を理解するために、マルクス主義の観点から出てきました。
革命が起きたのに、資本主義は消滅しない、という状況にあって、資本主義を批判していく概念が必要とされたのです。
「後期資本主義」批判の主な提唱者には、ナチスのゾンバルト、マルクス主義トロツキー派のマンデル、フランクフルト学派のハーバーマスらがいます。
ゾンバルトはユダヤ人が資本主義によってゲルマン人を巧みに管理していることを攻撃し、マンデルは資本主義が巧妙に発達して生きのびているが打倒しなければならないと唱え、ハーバーマスは後期資本主義では自由な市民社会と公共圏が衰退してしまうことを批判しました。
いずれも、後期資本主義は人間を巧みに管理する(自由はあるように見える、物質は豊かである、しかし可能な選択肢は限られている)、ということを問題視しています。
後期資本主義を批判する人々は、革命後の世界や自由な市民社会というものに期待しすぎていて、それが欧米に現れないことにがっかりしていました(低俗なポピュラーカルチャーと愚かな大衆ばかり増えた、という批判でもありました)。
実のところ、人間の価値が無条件に無制限に発生するような社会は、近代以前にも無かったし、ナチスもソ連もそんな世界をつくれるような代物ではありませんでした。
政治は価値をつくりだす技術ですが、限度があります。一部のインテリは、ナショナリズムや共産主義、ナチスに期待しすぎていました。
政治は分配の技術であり、経済的な価値だけではなく文化的な価値もつくりだせるし分配もできますが、無限に価値が湧いて出るわけではありません。
無限を約束できるのは宗教だけです。
自分の価値を政治に保障してもらう、というのは、全く見当違いではありませんが、一定量以上はお門違いです。
そもそも価値が無ければ生きていてはいけない訳ではなく、自分に価値がないといけないかのように錯誤させてしまった責任の一端は資本主義にあるでしょう。
しかし、資本主義に「抵抗」しても価値は生まれないので、そこにこだわるのをやめた方がいいでしょう。
なるほどと頷いてしまいました。だから私に向いているのですね。10年程前に、Facebookもtwitter も辞めてしまいました。ヘビー投稿者だったslashdotからも抜けました。SNSの虚無感に耐えられなくなったのです。
NewsPicksは気が向いたら投稿して、後は気にしなくて良い。それが私に合ってます。
私もFTのようにノーガードの打ち合いみたいなコメント欄だったらNewsPicksのコミュニティにこんなに長くいられなかっただろうなぁと思います。
あ、ちなみに、私もささやかに抵抗しています♪
これといった答えはないですが、僕は将来家族を持って、人のために仕事をしたいと思っています。人と人とのつながり、自然とのつながりの中で豊かさを感じながら生きていきたいと思っています。人の価値観によるところが大きいですが、どんな生活をしたいのか、豊かさとはなにか、時間をとって考え続けていくことが人間らしさかと思ってます。
NewsPicksを使っている時点で、アテンションエコノミーの中に包摂されていると考えられますが、飽きたらやめます。何事も楽しい範囲で続けることを大事にしています。
ただその構造において、知らず知らずのうちに資本主義経済の構造に囚われている事は、客観視しないといけない。
↓
『幼少期から「あなたの存在はかけがえもなく重要なものだ」といった感覚を与える。
その一方で「あなたには上から与えられた世界構造の中で生きていく以外に選択肢はないのだ」という無力感も与えていく。』