防衛省・自衛隊：日米安全保障体制の意義

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• 平野 啓一郎

  小説家

  ・2023年06月02日

  防衛省の「日米安保条約に基づく日米安保体制」。この十年来の政府の考えだが、拡大解釈が酷い。「わが国のみならず、インド太平洋地域、さらには国際社会の平和と安定及び繁栄に大きな役割」、在日米軍は「わが国や米国の利益を守るのみならず、地域の諸国に大きな安心をもたらすことで、いわば「公共財」」、「日米安保体制を中核とする日米同盟関係は、わが国の外交の基軸であり、多国間の安全保障に関する対話・協力の推進や国連への協力など、国際社会の平和と安定へのわが国の積極的な取組に役立つもの」……