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4月の鉱工業生産、0.4%低下 3カ月ぶりマイナス

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    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    先行指標をひとつづつ確認していくと、生産の逆相関先行指標となる在庫率は低下していますので、先行きの生産にはポジティブとなります。
    一方、製造工業の予測指数を見ると、5・6月とも上昇となっています。しかし、5月の経産省補正値は▲2.6%ですので、持ち直しには結構微妙な状況と言えます。
    ただ、更にデータを加工して在庫循環の状況がわかる出荷在庫バランスを見ると、鉱工業全体では低下していますが、半導体のサイクルを示す電子部品デバイスの出荷在庫バランスは2カ月連続で上昇しています。
    以上を踏まえれば、先月分から上方修正された経産省の「生産は緩やかな持ち直しの動き」の判断はおおむね正しいと言えるでしょう。


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