「巨額支援、一気に行き過ぎた」ミャンマー大規模ODA、頓挫の教訓
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ODAも投資であり、投資には当たり外れがある、ということですが、この記事には論点が2つあります。
① ODAでミャンマーのインフラに投資したのに、政変で日本企業が進出しにくくなり、日本企業が得た利益が少なかった。
② ODAでミャンマーのインフラに投資したのに、ミャンマーが民主化しなかった(軍事政権になった)
①と②は関係しあっていますが、別のことです。
②については、民主化しなくても経済発展するし、そこで日本企業が利益を得ることもある、というのは、もう中国の例で明らかになっています。
ベトナムをこの例に入れてもいいでしょう。
「今は一党独裁政権の国だけどODAでインフラを整備したら将来民主化するので、日本が一党独裁政権の国にODAを使うのは民主化のため」というのが嘘なのは、日本政府も、欧米政府も、現地政府もわかっています。
もう通用しなくなっている嘘なのですが、今でも時々お題目として使われる嘘です。
日本政府(や企業)の誤算は、①の方で、別に一党独裁とか軍事政権でも、中国やベトナムでは外国企業が進出しているのだから、ミャンマーで軍事政権になっても特に問題はないだろう、程度に考え、深く考えていなかったことです。
一党独裁とか軍事政権といっても、いろいろあります。
ミャンマーの軍事政権は、北朝鮮などに近いもので、今の中国共産党やベトナム共産党よりも、なお悪質です。民主的でないとかいうよりも、変な民族主義の観念にとらわれて、経済についてまともな判断ができません。
欧米諸国も、中国やベトナムと、北朝鮮やミャンマーでは、扱いが違います。
日本政府(と企業)は、そういう違いをあまり意識していなかった(というかミャンマーの政治とか全然関心がなかった)、知ろうとしなかったし、リスクを考えようとしてこなかった、ということです。
注目のコメント
ヤンゴンの駅近くにはハイアットが建つ予定だったと聞きました。
→駅の周りはバラック小屋みたいな家しかありません
あの再開発も止まっているのでしょう。
日本の中央線のお古電車が走っていて、是非乗ってみたいと思っていたのに…