中国初の国産中型旅客機 商業運航を開始
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C919の純国産化比率は、現状で半分くらいか。エンジンや制御系部品を供給する欧米企業は、ビジネスと経済安全保障の板挟みになるだろう。米国も対中交渉に使うはずで、C919は茨の道を歩むことになるかもしれない。
もう一つ気になるのは、自動車産業で急速に電化にシフトしつつ、航空機ではエンジン開発の高度化を進めるという技術戦略は、容易ではないのではないか?
誰かこの矛盾を解説していただけないだろうか。
注目のコメント
C919の商業運航は中国でも話題になっています。
「中国は航空機の国産化を目指しているほか、将来的にはC919の生産を拡大し、アメリカのボーイング社とヨーロッパのエアバス社がほぼ独占する航空機市場に参入したい考えです。」(記事引用)
中国当局の型式証明では中国国内でのみ有効です。世界各国に輸出するには、アメリカやヨーロッパの型式証明が必要となります。
しかし、我が国三菱重工業のスペースジェットが型式証明を取得できず断念したように、簡単には取得できないと考えられます。当分は国内向けとなり、海外への輸出は限定的になりそうです。MRJと競合する機種のARJ21は昨年末に100機目の航空会社への引き渡しが完了しています。今回のC919はナローボディ機。巨大な中国市場で一定数の販売が見込めるので、今後も着々と事業を展開できそうです。
米国の型式証明を取得して、世界で飛ぶ日もそのうち到来しそう。今年2月、三菱重工業は、15年の歳月をかけた純国産旅客機製造の事業からの撤退を発表しました。
ものづくり大国と呼ばれた日本ですが、戦後、航空機産業が消えたことで技術の伝承が途絶え、半世紀以上が経過したことはあまりに大きかったといわれています。
航空機は、ボーイング社とエアバス社の2強状態が続いています。
商業用旅客機の製造には安全性と信頼性が求められ、国の事業とも言えます。
中国という国、そして中国が製造した旅客機に対して、世界はどこまで信頼を寄せることができるでしょうか。
欧米の旧式モデルの技術が詰まっていること、そして中国と各国との関係性など、3番目の競合として信頼を築くには、かなり困難な壁がありそうです。