ベラルーシに戦術核 露が管理権、文書署名
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自らの管理の下にない核兵器を配備することがベラルーシにとってどんなメリットとなるのだろう?ウクライナがブダペスト合意を結ばず、核を持っていればよかった、という議論もそうだが、自らの管理の下にない核を持つ意味がわからない。
注目のコメント
核不拡散防止条約(NPT、1968年)は、米国、英国、フランス、中国、ロシアの5か国以外は核兵器を保有しないようにするための条約でした。
しかし、インド、パキスタン、イスラエルは加盟せず、北朝鮮は脱退。これらの4か国は核兵器を保有しています。
ベラルーシはNPT加盟国で、核兵器の保有は条約違反になります。
しかし、核兵器をベラルーシに配備してもそれを保有して管理しているのはロシアであるから、ベラルーシが保有した訳ではない、というのがロシアとベラルーシの言い分です。
実際、ベラルーシがロシアの許可なくその核兵器を使える、ということはないでしょう。
一方で、核兵器を外国に配備する、というのは米国もやっていて、ドイツの米軍基地に配備しています。
これも、あくまで保有して管理するのは米軍で、ドイツ政府に使用決定権はありません。
いずれにしても、ロシアが核兵器を使用可能なこと、ただし使えば米国などの介入を招くのでよほどの状況でなければ使えないこと、には変わりありません。
欧米諸国がロシアとベラルーシをNPT違反で責めるか、というと、微妙でしょう。
日本や韓国にしても、自国内に米国の核兵器を配備してもらった方がいい、という主張はあるので、政府として批判するかというと、微妙です。ベラルーシへの戦術核配備に関して、ベラルーシの安全保障上の利益は乏しくむしろ危険が高まる構図となる。ロシアにとり、戦術核の前方配備は核使用の威嚇を高める効果があり、仮に反撃された場合でもベラルーシを盾にすることができる、という皮算用となる。ベラルーシはロシアからの庇護を期待できるということだろうが、大枠ではベラルーシがロシアにこき使われている。