米債務上限問題めぐりバイデン大統領と野党側協議も合意至らず
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
アメリカだけでなく世界経済を人質にしたぎりぎりの攻防が続きます（いうまでもないのですが、日本の米国債保有残高は国別ではトップ。デフォルトなら未曾有の影響）。日本国内には楽観論も一部にありますが、分極化の時代を背景にバイデン大統領とマッカーシー下院議長がこの件で最初に話した1月から、共和党下院の無理やりともいえる法案が出た4月末まで議論そのものが全く進みませんでした。民主党側が譲歩する支出削減額も出ていますが、これに対するリベラル派の反発も党内にあります。マッカーシーの背後には、1月の議長選挙に反対から妥協し白票を投じた数人の保守強硬派もいます。なかなか難しい展開。
「低所得者向けの医療保険制度や食料支援の条件を厳格に」というのは、社会主義的な性格を持つ民主党左派のみならず、手厚い社会保障を掲げ絶対に降りないと早くから公言しているバイデン大統領にとって受け入れ難いところでしょう、たぶん。岩盤支持層に依存する保守強硬派、フリーダムコーカスを別にすれば社会保障の切り捨ては共和党にとっても諸刃の剣の側面があるはずで、裁量的経費の部分か総額かは分かりませんが「10月から始まる新年度の予算は前年度より少なくすべき」といっても、ウクライナ支援を巡って共和党内で意見の相違があるなかで難しい部分もありそうです。互いの顔を多少ずつ立て合う、あるいは互いに多少ずつ痛みを分けあうことで妥協できそうなところまで来ているんじゃないのかな・・・ 「今夜やあすにも合意することは可能で、いずれにしても今週中に前に進めなければならない」とのマッカーシー下院議長の言葉を信じたい。経済的にも国際的な政治力学的にも難しいこの時期に、米国の政府機関が閉鎖されるの米国債が格下げされるのといった事態になったら大変ですから。 （・・;
