三菱重工とIHI、ターボ事業が大繁忙の理由
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むしろ、二社で統合すれば、日系でシェア半分弱取れる。直近はIHIの方が勢いがある印象で、VWの米国用で受注取ったり、三菱自動車でも三菱重工に競り勝って取ったりしている(下記①記事に関連リンクなども多く貼っている)。あと、ターボチャージャの歴史などに関しては、②も参照。歴史的な背景から自動車部品メーカーではなく航空機部品系メーカーが強い、珍しい自動車部品。
①https://newspicks.com/news/683111/
②https://newspicks.com/news/840036/ガソリンエンジンでターボが普及するに意味には同意するし、排気で回転して過給する機構上生じるタイムラグを少なくする為の軽量、低摩擦、高回転化の技術は、素晴らしいと思う。
その上で、数量ベースで一番多いのは欧州のディーゼルターボという点に注目。日本だとガソリンエンジンが主流だが、欧州はディーゼル主流。
記事にはパワーが出難いとあるが、低回転から高回転まで高トルクなのがディーゼルの特徴。発進停止を繰返す街乗りはトルクが重要。ただディーゼルはガソリンエンジンより排ガスにNOxやPMを多く含む。これは燃焼温度を下げると減らせるが、そうすると未燃焼分が増える。ターボで過給すると完全燃焼に近い状態を作り排ガスのNOxを下げる事が出来る。完全燃焼は燃費改善につながる。これらが欧州でターボ需要が拡大した背景にある。
記事でもディーゼルターボの効果にぜひ触れて欲しかった。「大量の空気を」って書いてるけど、「大量の空気と燃料を」って書かなきゃイカンよね…
「同じ排気量のNAエンジンよりは燃費は落ちるが、排気ガスのエネルギーの回収とエンジンの小型化により、同じ出力のNAエンジンと比較して有利になる」わけだ… 吸気の空気を冷やしてあげれば、更に効率が上がる。
『これは、大量の空気を強制的に送り込んでエンジンの出力(パワー)を増大させる装置。エンジンは空気が多いほど燃焼効率が上がるため、ターボを装着すると出力が増す』