(ブルームバーグ): 中国の電子商取引最大手アリババグループは18日、物流事業と食料品店チェーンの新規株式公開(IPO)を検討し始めると明らかにした。中国でのクラウド事業と電子商取引が伸び悩む中、両事業の分離は長らく待望されてきた。

この日発表の1-3月(第4四半期)決算では、売上高の伸びが再び一桁台にとどまり、中国個人消費の回復ペースが予想されていたより鈍いとの懸念が広がった。19日の香港株式市場で、アリババの株価は一時5.4%安となった。

アリババは物流の菜鳥と食料品店チェーン盒馬のIPOを模索すると発表。また、クラウドサービス部門をスピンオフ(分離・独立)し、既存株主に株式を分配する計画を正式に承認したとも明らかにした。さらにシンガポールに本拠を置くラザダなどを統括するグローバル電子商取引部門については、外部からの資金調達も計画しているという。

アリババは今も中国の個人消費需要を見極めるバロメーターと位置づけられている。国内商取引事業は3%縮小し、同じく注目されるクラウド事業は2%落ち込んだ。

1-3月の売上高は2082億元(約4兆900億円)と、アナリストの予想平均2092億元を下回った。純利益は一時要因に押し上げられて235億元。前年同期は赤字だった。

 

 

 

原題:Alibaba Plans Unit IPOs After Sales Disappoint in Shaky Economy、Alibaba Breakup Begins With Spinoff of $12 Billion Cloud Arm (1)、Alibaba Falls on Weak Chinese E-Commerce Sales: Street Wrap(抜粋)

--取材協力:Zheping Huang、Debby Wu、Jennifer Ryan.

(2段落目に19日の香港市場での株価を追加して更新します。この記事は一部に自動翻訳を利用しています)

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