【激白】「売れなければ終わり」の世界で見た現実
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今週紹介する書籍は、小説家の平山瑞穂さんの著作『エンタメ小説家の失敗学』です。「売れなければ終わり」の修羅の道──という副題のとおり、平山さんご自身が経験した栄光と挫折が赤裸々に綴られています。「失敗」を話すのはなかなかはばかられるものですが、「後に続く人たちのために」と筆を執られたとのこと。
印象的だったのは、「(今の状況は)思えば小さな失敗の積み重ねだった」という言葉です。日頃のミスも「まあ明日挽回するか.....」とわりとポジティブめに流してしまうほうですが、ちゃんと振り返りできているのだろうか?と省みました。出版不況のなかでの、職業としての作家の話。
偶然だが、自分が比較的読む作家さんが、売れる裏側や売るための舞台裏についての本を出している。時代の変化に合わせて、再現性をもって結果が出ている方は、戦略的に動かれていたり試行錯誤をしていることが窺える。
全般にはデジタルネイティブで小説家になる前からSNS使われたり、そのなかでアニメ・マンガ・ラノベなど最近の「エンタメとしての非動画コンテンツ」も含めた競争・共存のなかで、自身のコンテンツをとらえられている印象を持っている。
下記以外にも朝井リョウ氏や羽田圭介氏のエッセイでも売るための試行錯誤や作家としての苦悩がユーモアも含めて多く書かれている。あとは両氏ほどは書かれていないし具体で覚えているほどではないが、有川浩氏や新川帆立氏も同じような印象を持っている。
また、原田マハ氏や黒木亮氏、真山仁氏は、ひたすら自分の専門分野や興味を軸として経験と徹底的なリサーチで、世の中の軸がどうこうにあまり左右されない揺るがないファン層を持っていると感じる。
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