1万円羊羹を生んだ「高い=売れない」からの逆転の発想
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少し前にブルーボトルコーヒーが、コーヒーのみで8000円のコースメニューを提供しているのが話題になっていましたがそれに近い流れを感じました。
https://www.wwdjapan.com/articles/1539605
羊羹1本に対して1万円というのは、(もちろん一般的なものよりは高いなという感覚はありますが、)こだわりにこだわりぬいたものをその価格で体験できるのは、決して割高ではないと感じる人も多いように思います。むしろ自信を持って売っているんだな、と。
また、記事中の以下にある通りで、「1万円」という数字がインパクト/話題性をもたらしている側面も大きいですよね。これが7,000-8,000円くらいだとここまで話題になってないと思うので、この価格設定もまた絶妙だと感じます。
「最初は、7000〜8000円ぐらいの単価での販売を考えていました。ただ、原価を計算すると、どうしても1万円以上にしないと合わない。そういった話をしていたら、『むしろ1本1万円だとインパクトがあっていいと思いますよ』と言われたんです。その言葉に背中を押され、品質に妥協しない栗蒸し羊羹を作ることになりました」1本1万円の栗蒸し羊羹のインパクトに驚く人も多いと思いますが、藤田さんが作る「万羊羹」の魅力は味だけではありません。それは、和菓子業界が抱える構造的な問題に向き合い、「みんなを笑顔にする」というコンセプトを掲げる藤田さんに共感した人たちの力で生まれたものでした。その想いを語ってくれています。
お菓子だけでなく、他の食品メーカーも参考になると思う記事。
値段が高くても買う人がいるということは、それだけ付加価値があるということ。素材や製法が従来と異なりその結果美味しいとか、作り手のこだわりが共感を呼ぶレベルのストーリーとなっているとか、何らかしらの「買いたい」理由があるわけである。
その市場は最初は小さいかもしれないが、今後大きくなる可能性も否定できないし、利益率も高いので数が出なくても持続可能な製品になる、そして何より差別化されてその企業にとってかけがいの無い製品になる可能性もある。
こういう製品がもっと沢山でてきてほしいですね。