【維新・馬場伸幸】「自民よりマシ」で目指す政権交代
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議員の定数や給与を減らしても、たいして財源が増えはしません。微々たるものです。
橋下市長以来の維新の大阪市政では、歳出は別に減っていません。ほとんど横ばいです。
ただし、大阪市の債務は大幅に減りました。しかし、これは、大阪府の債務が大幅に増えたというカラクリがあります。
本当は、経済が成長して歳入が増えるのが1番いいのですが、それができないのが地方の苦しいところです。
下手に打って出てテーマパークなどつくっても不良債権になるのはわかっているのですが、維新はIRや万博などで打って出ようとしています。
ただ、大阪は関西空港やUSJがあるので、他のどの地方よりも分がいい、とはいえます。
選挙で勝つのに必要なのは、「地力」というのは正しく、地方議員の数が政党の戦闘力であり、自民党のみならず、公明や共産の強さもこれが基本です。
「地力」を増やすのに必要なのは、祭りに出て神輿を担ぐことや、商店街や農協、漁協の会合に出させてもらうこと、1人でも多くの陳情に時間を割いて親身に話を聞くことです。テレビに出ることではありません。
地域で「地力」を培う他に、できるだけ多くの業界団体の支持を得る、という方法があります。
これができれば、自民党の力を大きく削ぐことはできます。
しかし、社会保障・医療費の削減は日本医師会、日本看護協会をさらなる自民党支持へ追いやるでしょう。
維新は、農協、漁協の組織票を取りに行く政党ではないでしょう。かつての民主党型の政権交代はできません。
労働組合は、少なくとも官公労は反維新です。
経団連は、つまり護送船団方式の団体なので、外資の味方といっていい維新よりも自民党を選ぶでしょう。
このあたりで、自民党と維新の違いが出ます。
維新は、業界団体に頼らず、「地力」で勝負することになりますが、やや不利です。「地力」に乏しく、業界団体の支持も失っている立憲や共産よりは強いですが。
それから、社会保障費・医療費を削減する維新は、高齢者の支持は得られません。関西以外では、60代~からの支持で、自民や立憲に勝つことはできません。
現在も、最大の支持は、40代、50代の現役世代から得ています。
維新が勝てるのは、10代~30代のさらに若い世代からの支持が最大の政党になった時でしょう。東京が大阪化すれば、日本維新の会は政権を取れる。党代表の言葉は一つ一つがなるほどと思える言葉ばかり。メッセージは簡潔明瞭。政治はわかりにくい表現をしてはいけない。自民党の閣僚級の失言シリーズ第二波が来たら政権奪取の機会が生まれる。その時に備えて国際的に通用する人材を育成しておけるかどうかが鍵。執権党は大事な国際会議で立派にリードできる人材を準備しておかなければいけないのだから。かつての民主党のようにこれから勉強しますから長い目で暖かく見守ってくださいでは、終わる。
維新の馬場代表に、今後のビジョンを語ってもらいました。
かなりハッキリとした物言いで話していただけたので、聞いているこちらがヒヤヒヤする場面もありました。
橋下徹さんや石原慎太郎さんが党を率いていた時のことを「珍獣ランド」と形容していたのが私の中のハイライトです。
やはり報酬カットや議員定数削減をはじめとした「身を切る改革」というのは維新の覚悟を見せるという意味でも重視していきたい施策のようです。
他にもベーシックインカム導入や教育費の完全無償化など、実現すればかなりの変化を日本社会にもたらしてくれそうな政策が並んでいます。
ただ今後、本気で政権を担いにいくなら財源の議論から逃れられません。政策の中身をいかに具体化していけるかが問われます。