アマゾンが「高級ブランド服」を売りたがる理由
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注目のコメント
「アマゾンで最も売上高が大きいカテゴリーは家電で…第4位にファッション、第5位が書籍」て、んなわけあるかーい!
アマゾンが公式に発表してるのは14年第3四半期だと
⚫︎ Media部門 (本、音楽、ビデオ): $ 5.03 bn
⚫︎ Electronics & その他部門 (ココにファッションも含まれる): $ 13.95 bn
で、確かにメディア部門は全体の3割ぐらいになったけど、それでもまだデカイ分野。ファッションは「その他」の中でもかなり下。
ちなみに日本で言えば、日本のアマゾンのファッション売上はマーチャント出店合わせても150億円。日本全体売上(7,400億円)のうち、たったの2%、ってのは公式情報。
大体、天下のブルームバーグが「オンラインショッピング調査会社のスライス・インテリジェンスによると」て、聞いたこともない会社の訳わからん元データを疑いもしないで論理展開してて、なんかもう、って感じ。
こーゆーのが出ると「アマゾンは本よりもファッション売ってる」て勘違いするヒトが続出するんだよね。
まとめると、アマゾンはファッションと食品の分野はまだまだです。で、日本のファッション市場は渡しません。ウチが日本一になります。そーゆーことです。既存事業は堅調だが、最近のAmazonの新規事業はやや微妙な印象。
買うまでのプロセスもブランド価値に含まれるというコメントはその通り。
そもそもリーチできる市場が小さい上にECという効率化主眼の手法でアプローチできるかどうか。
米国における高級ブランドのターゲット層は、婦人衣料品に1000ドル超/年を支出する年収700ドル以上の世帯だが、これは全体の3割程度。さらにAmazonが狙う「手軽な高級ブランド」のターゲット層は全体の1割程度だろう。
7割を占める中流層以下の層は、婦人衣料品支出は500ドル未満/年。Amazonの成功は主にここの層が支えてきたと思うので、アパレルよりAmazon freshに資金を投下するほうがよいのでは。この動きは知らなかった。ただ、Burberryの三陽商会との契約終了→直営店の動きなど、ブランド体験は高価なものほど店舗が重要。とはいっても、スマホやウェブでモノ買うことになれた世代が増えれば購買習慣が変わるのかもしれないが。
現状に関しては下記の一文が端的に表してると思う。
『ファッションは非効率的なことが多く、予想外のトレンドや個人の好みに左右される。アマゾンは巨大な自動販売機だが、高級ファッションは商品の細かな部分まで目を配る必要がある。』