最新版AI、日本の医師国家試験で「合格」…人間の平均点は下回る・安楽死などで不適切解答
読売新聞
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日本の医師国家試験を合格したとのことで、たしかに進歩が見られますが、平均的な医学生の正答率を下回るレベルであったこと、安楽死のような場合によっては決して間違えてはいけない問題で誤答を出したことなどからも私たちは学ぶことがありそうです。
すなわち、すでにGPT-4で健康相談のように健康にまつわる簡単な質問をしているケースがあるかもしれませんが、まだそれには未熟な可能性を示唆したとも言えそうです。そのような用途で使用された場合には、面倒ですが(現時点ではまだ逆の結論を導くなどの可能性もあるため)必ず公的機関のウェブサイトなどで裏をとるようにしましょう。ChatGPTは米国の医師国家試験では医学生の平均点程度の成績を取り合格ラインを上回ることがこれまでの研究で示されてきましたが、日本の医師国家試験でも同様の結果が出たと言えます。ポイントは、ChatGPTは医療に特化した学習をしているというわけではないにも関わらず、これだけの結果を出したということです。
「Glass AI」など医療に特化した学習をした生成系AIも登場しており、今後は医師が診断や治療の参考にしたり、患者さんが医師の診察を受ける前に相談したりするようになるかもしれません。現時点で医師国家試験に合格できる性能があるのはスゴイですね。とはいえこれはただの性能評価なので、この性能でもって現実社会のどのような課題にこの技術を応用できるか?を考えるのが人間の知性の見せどころです。