【解説】利益3兆円トヨタは周囲の「厳しい目」をはね返せるか
コメント
注目のコメント
トヨタは良くも悪くも短期的な市場プレッシャーに強い会社。20年くらい前に、たしか国内の雇用を守ろうとする姿勢をS&Pに批判されて格下げされても動じなかった。ある程度は市場の声を聞くにしても、一部のマスコミや投資家の批判に右往左往しない点を個人的には非常に評価していますし、今後もそうであってほしいと思います。
全ての道がローマに通じるのであれば、全ての工業は自動車産業に通じる──
金属部品(プレス、鍛造、切削)、プラスチック部品も、焼結部品も使い、メッキ加工も、なおかつ試作用の少量品も必要。そして、ソフトウエアの塊でもある。
したがって、日本の中小企業を訪問すれば、食品やサービス業でない限り、多くの会社が何かしらの形で自動車産業とつながっています。
もちろん日本では人手余りから、人手不足へと変わる中、雇用維持はもしかしたら絶対的な正義ではないかもしれない。
とはいえ、産業の多様性の維持を含めて、日本で自動車産業クラスターが今後も一定存続できるかが、日本の経済の持続的な発展に重要...
と、駆け出しのころの取材を通じて見えてきた。それが原点です。
私自身は今、本社は東京・丸の内、主要読者は東京・西海岸の渋谷・恵比寿のスタートアップ企業が多いNewsPicksに所属している...でも、原点を忘れたことはありません。
(追記:ROEにくだりについて誤解があるようなので、トヨタ側のコメントを加えて加筆修正しました)平岡さんも質問されていましたね。
会見を通して佐藤社長ら経営陣は、取引先やグループ、さらには新しいパートナーとしっかり協業して、世界各地域のニーズに応えていく姿勢を明確にしました。
「稼ぐ力」を維持拡大しながら次世代車への投資を進める「マルチパスウェイ」については、トヨタならなんとかするのではないかと思う反面、いくらトヨタと言えども簡単ではない。両方の受け止めがあります。
私の立場で言えば、グループの組立メーカー、部品メーカー、販売会社の不祥事が増えているなと感じています。こうした「負の側面」について、トヨタは「カイゼン」仕切れていないように感じます。
トヨタ自動車中枢の「なんとかしなきゃ」の思いが少々空回りしているのではないか。そのあたりを修正しつつ、関係者一丸となってハードルを乗り越えていかなければなりませんね。厳しい道のりではありますが。