【伊藤穰一】AI時代、日本の「優等生」じゃ生き残れない
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紹介したのは僕ですっていうフレーズが取材の記事にでてくるっていいですねー。話題の人にアプローチしたぞっていう感じで。
それにしても、法律がついていってないのはすごい同感です。
AIは経営者にもなれないし、発明者にもなれない。著作権もそう。
金融出身だからこの角度でみてしまうのかもしれませんが、
結局のところ日本って先物を生み出した国じゃないですか。
最高に信用創造を利用するのがうまい人種だと思うんですよね。
AIの箱に学習データをつめこみ、その箱の監督者のディレクションでそこから生み出されたものに、人が信用するかしないかを考えていくという構造ってゆくのは、結局はAI信じたのに裏切られたじゃなくてそのディレクションをした監督を信じたのにっていう文言になるのであって、金融におけるデリバティブ商品取り扱ってた時のような感覚だなぁと。
だから、信用されたプラットフォームには、爆発的な価値創造は付与されていくわけですよね。そんな可能性もAIには無限にある。どうやって信用される世界観を作るかはAI企業の課題だと思ってます。
顧客のニーズをくみとり、顧客と対話をつづけることで、それを克服する金融商品をテーラーメードで組成して販売する外資金融の敏腕営業マンみたいなもんだよって私の中では解釈して、結局そこにあるのは社会や相手と対峙しまくる根性。
結果がどうであれ、そこに到達するのに一緒に山を登った相手なら、裏切られたなんていう世界はなくて、長年担当した大手の事業会社の方からも、結局信用するのは人だよって言われた時、なんかすごく嬉しかった記憶。
そもそも自分を信用してもらって、そのアウトプットの価値を信じてもらう、
そのお商売の構造って日本の得意分野だと思いますー。
まぁ悪貨は良貨を駆逐するというか、なにごとも使いようによっては悪いことがおきるのはAIに限ったことじゃないわけで、リテラシー、モラルを遵守したそういう人間によって組成されたプラットフォームには価値創造がなされていくんでしょうね。
だから人間が幸せになる確率が五分五分ってのは本当にそうで、まぁ使い方次第って意味ではデリバティブと一緒 笑
とことん金融によせてコメントしちゃいましたが、
実際、機械学習のエンジニアって元デリバティブトレーダーとかいるでしょっていうのが私の中での腹落ち感の所以だったりします。
注目のコメント
素晴らしいインタビュー記事。
本インタビューでのJoiのコメントで私が大きく同意するのが「日本の社会は試験などで人間を標準化しようとしてしまう傾向があります。こうしたAIに弱い労働力の構造がこれから日本の弱点になると思います。」という点。AIを使いこなす側としてこれから日本はチャンスみたいな楽観的論調があるが(Joiも宗教観から日本の可能性には触れているものの、これは一種のリップサービスw)私は否定的だ。
そして私もこの点が忘れられがちだなあと思うのが「元々の学習データは人間の作り出したものなので、追加で作っていく必要があります。そうすると今の学習データにはないアートや文書などを創作する人がいないと、AIは発達しません。」という点。結局はこれまで起こってきたイノベーションと同様に、テクノロジーをうまく使って新創造を行っていく人と、テクノロジーに使われる人の分断が進むというだけの話。
ただこれまでと違うのは、前者に相当する人の数はさらに減り、また求められる資質もこれまでとは異なってくるということ。Joiも言うように「プロデューサー的」資質を持つ人がますます優位となり、彼らが「価値創造者」として君臨する一方、その価値創造のためのラストワンマイルとして人間の手作業が必要な仕事に従事しながらも、有り余った「余暇」を埋めるために新たに創造された価値を消費する「価値消費者」に分断される、と私は考えている。
(なお、リアルなヒューマンインターフェースが価値となるホスピタリティサービスや心理的ケアも含めた介護業務などはむしろ前者の「価値創造者」だが、単なる作業パート業務はいずれAI/ロボットに置き換わる)
似たような構造は人類の歴史で繰り返し起こっていることではあるが、今回はそのインパクト規模が大きく、ことAIに限っては人間の「脳」の拡張だけあって、悪いこと(例:自分だけ儲けたい、自分の手の下で世界を支配したい、というような想いの実現)も含めて拡張してくれるためそれが最終的に暴走するリスクは圧倒的に非常に大きい。
そうした中で、確かに日本が中立的な特殊な世界観の立場で、AI時代のグローバルルールメーカー側の一員として行動できるのであれば、それは日本にとっての大きな機会となるだろう。怒られるかもしれませんが、記事と関係ないこと書きます。
伊藤穰一さん、日本だとデジタル丁の起用含め色々話題になってますよね。彼は児童買春を斡旋していたエプスタインとの資金提供の関係が暴露され、海外だとこつ然と彼に関するニュースは消えてます。彼の英語版WikipediaのSummaryではエプスタインとの関連を記載してますが、日本版だとSumnaryには彼の功績しかありませんので、日本だと深刻さがあまり伝わらないのかもしれません。
彼の功績はもちろん理解しています。一方多様な世界観を求めているNewspicsが、誰かのフラッシュバックになるような人にインタビュー記事を行うのはどうかなぁと思いました。伊藤穰一さんなど素晴らしい専門家のおかげで、国家戦略の骨格としての「AIホワイトペーパー」をタイムリーに世に送り出すことができました。ただ、これに肉付けをしていくプロセスはさらに大変で、多くの官民のプレイヤーの皆さんのお知恵と協力が必要になります。Joiさんのいう通り、チャンスの窓が開いているこのタイミングを日本が逃さないよう引き続きアンテナを高く張り取り組みを加速していきたいと思います。自民党のAIプロジェクトチームでは引き続き議論資料などをNoteで公開して参りますので、皆様のご意見・インプットをお待ちしています。