中国人口減に歯止めか、独身女性の体外受精 一部で解禁
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中国政府は長年就続けてきた「一人っ子政策」を撤回して、二児、三児と子供の制限を緩和しましたが人口減少が止まりません。年間の新生児数が日本は40年以上かけて半減したのに対し、中国はこの6年間で一気に半減するほどのスピードです。未婚女性の体外受精の解禁はまさに「異次元の少子化対策」といえるでしょう。
注目のコメント
中国は人工中絶の人数が多いことでよく知られています。国家衛生健康委員会の統計によると、2020年1年間の年間の中絶数は896万人でした。
簡単に中絶できる環境にあることが要因だと考えられます。ネット上では「無痛で簡単」と強調する中絶手術の公告もみられます。また、「息隠」と呼ばれる経口妊娠中絶薬も簡単に手に入ります。
最近では、人口対策の観点から、この人工中絶に対する規制の必要性を訴える声も高まってきました。
ただし、最近のコラム（※）でも書きましたが、出生率低下の主要因の一つが婚姻率の低下です。結婚件数減少の中国特有の要因としては、男女比率のゆがみや婚活市場におけるミスマッチ、婚前の住宅購入などが考えられます。このあたりの対策も必要になってくると思います。
※ 中国、3人目出産容認でも人口減少。背景に「結婚しない層」の増加
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00109/00053/シングルマザーの出産を制限していたような保守的な中国が一気に転換しようとしています。これが少子化対策の決定打になるとは言えませんが、今までの発想にはなかったアグレッシブな対策がどんどん出てくるでしょう。
中国のジョークのような対策については、下記の記事を寄稿しています
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/05/post-101502.php
