スタートアップが特許出願を考える3つの視点
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注目のコメント
いくつか。
「特許は権利者側に立証責任があり、他社による侵害を立証できないと権利行使できません。そのため「外から見える部分」で権利を取得することが重要です。」
は結構見落としがちです。特にソフトウェアの場合、相手の元社員の証言やソースコードでも入手しない限り、なかなか外部から侵害されていることが立証できにくいです。
また、特許は有効にしたい国ごとに申請する必要があります。北米とヨーロッパ諸国とアジアの主要国と・・・と考えていくと、簡単にコストが増大するので注意が必要です。昔、UI特許が最強だと知財の方にいわれて、なるほどと納得しておりました。
記事にもあるように、UIはまさに見た目そのものであり、立証責任が立てやすい特徴をもっているからです。
ところで、実は私も国際特許2つと国内の申請中含めて7個ほど持っていたりします。先日、別の知財の方にいわれたのは、大企業は特許を取得することが目的になってる側面もあり、それが武器やビジネス上あまり貢献したという実績につながらないケースが多くあるとのことです。
確かに、GAFAのような巨大企業は知財の塊で、クロスパテントで訴訟を回避したりします。一方で、オラクルがGoogleを訴えたように、巨額の訴訟に発展するケースも欧米ではあります。あまり日本ではこの手の訴訟などを見る機会がすくないのが実情でしょう。
スタートアップもときに特許出願中!など謳っているページをみかけますが、それがビジネス上どこまで有利になるのか少し冷静に考えて見る必要があるかもしれませんね。というのも、どうやら特許自体の申請から登録までぼちぼちの費用がかかるらしいので、スタートアップとしてしても無駄金使うのは控えたいでしょうから。ここで紹介されている例は、下の要件に照らして「グレー」なところも多いように昔から思っているのですが。
そもそも「なんでもかんでも特許制度で保護しよう」とするのに無理があるんで。この手の分野で自分の商売を守るためには「広い目で」お考えになるのがよろしいのではないでしょうか?。
自然法則の利用
「自然法則」とは自然界において経験的に見出される法則をいう。たとえば、経済法則、商売の方法、ゲームのルール、占いの方法といったものについては、自然法則を利用しておらず、人為的な取り決めによって定められたものであるから、発明にはならない。