新社長に経営を一任、「第二の創業」

2015/2/23

ファッションビジネスの過去を展示

創業から23年目の2012年4月、新社長の竹田光広による「第二の創業」がスタートした。
社長を退いて代表権のない会長になった私は、すべてを竹田に任せ、社業には一切口を挟まないことに決めた。定期的に改訂を行っている“理念”をまとめた冊子、理念ブックの編集にも、2022年に向けた長期ビジョンの策定にも関わらなかった。
ユナイテッドアローズは、創業経営から脱し、第二の創業に入っていく。私はそこに、何の執着も感じてはいなかった。
ただし、ひとつだけしておかなければならないと考えたことがある。それを形にしたのが「服飾資料館」のオープンと、「日本服飾文化振興財団」の設立だった。