【水素研究の第一人者】ゼロから学ぶ、水素エネルギー入門
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未来のクリーンエネルギーとして、ここ数年「水素」に大きな注目が集まっています。水素は、燃やしてもCO2を発生しない。水はもちろん、ガスや石炭など多様な資源からも製造できる。また大きなエネルギーにもなる。こうしたポテンシャルから、現在実証実験が加速していますが、実用化にはコストやインフラ面などさまざまな課題も指摘されます。
そこで水素をテーマにした連載をお届けします。連載初回は、水素研究の第一人者である佐々木一成教授を招き、「つくる」「ためる・はこぶ」「つかう」の3つの観点から水素エネルギーについて解説してもらいました。ニュースで耳にする機会は増えているけど、いまいち掴みきれていない水素エネルギーの基礎的な部分から知りたい方にぜひチェックいただけると嬉しいです。
次回は、今年3月に始動したデンソー福島の実証実験の取り組みをレポートする予定です。「トヨタはこの時点で、すでに70MPaの水素タンクで実証実験車を走らせており、「なぜ35MPaなのか」という点をホンダの上席研究員に質問した。その際の答えは、「35MPaであればCO2を削減できるが、70MPaではかえってCO2排出量を増やしてしまうからだ」というものだった。」
FCV最大の問題は、水素充填時に-40℃まで冷却(プレクール)する必要があり、この時に莫大なエネルギーを消費すること。この問題が解決できない限り、水素が普及することは無い。
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20180706-OYT8T50008/3/再生可能エネルギーを使って「グリーン水素」を多く作り出すという点など、水素エネルギーの普及には現時点では乗り越えるべき様々な課題があると思いますが、短期的には現実のエネルギー供給を確実にして産業競争力は維持しつつ、長期的な目標は高く、「炭素循環」から「水素循環」社会を目指すためのトータルなサプライチェーンを構築していくことが必要だと思います。