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ふくおかFGとほぼ同じ資産規模のFRC破綻。破綻対応コストは130億ドル(約1.7兆円)

5月1日付けでカリフォルニア州金融保護革新局(DFPI)はカリフォルニア州金融法典第592条に基づいて米地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)の資産を押収しました。

破綻時のファースト・リパブリック・バンクの資産は2,291億ドル(約30兆円)、預金は1,039億ドル(約13.5兆円)なので、ふくおかフィナンシャル・グループとほぼ同じ資産と考えると、影響の大きさがわかります。

同時に連邦預金保険公社(FDIC)を管財人に任命し、FDICによりJPモーガンチェイス銀行へファースト・リパブリック・バンクの資産のほとんどを売却した事がアナウンスされました。

破綻のみならず、JPモーガンチェイス銀行への売却も同時に発表した事を鑑み、事前のリーク情報通りに水面下で破綻への準備が進んでいた事が明らかになったのではないでしょうか。

FDICの発表によると商業及び住宅ローンに関する実損填補契約が売買契約と同時に締結されていると発表されており、金利上昇による影響が大きく出ているのがこの2つのローンである事が確認されたました。

現時点でFDICが運営する預金保険基金が負担するFRC破綻のコストは130億ドル(約1.7兆円)という事です。
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S&L危機後もリーマンショック後も(直近でも例えば2016年ドイツ銀行危機時とかもですが)、ALM等の監督/規制態勢は都度整備されるわけですが時間経過/環境変化に応じ緩和等で文字通り緩まってしまうと言う事なんだと想います。
〜私見ではプロレス化感ですが、果たして今回だけは違うんでしょうか
もし預金保険制度を額面通りに運用していたら、25万ドル以上の預金はゼロになっていました。このペオイフを実施していたら、パニック的な預金解約が起きて健全な銀行まで破綻する事例が相次ぐと想定されます。その意味では、断固たる行動は金融システムを保持する上で極めて重要であり、正しかったと評価すべきだと思います。ただ、預金保険残高が枯渇する事態には備えるのが得策だと思います。
預金の全額保護を迅速に打ち出しFRBが新たな資金供給策(BTFP)を用意するなど、米国が果断に動いたことは確かです。「銀行システムは健全で十分な資本を維持しており、地方銀行を巡っては強さと安定化の重要な兆候が見られている」との言葉を信じたくはありますが、金利の急上昇で保有債券の価格が急落して含み損を抱えた銀行は他にもありそうです。ちょっとした噂をきっかけに急激な預金流出が起きる環境だけに、気を許すのは未だ 難しそう (・_・;
今回の問題の本質は「杜撰なリスク管理をしていた銀行」と「杜撰な金融監督」という2つの論点があって、規制強化というのは大多数の銀行にとって完全にとばっちりと言うしかない着地です。とりわけFRBは後者についてどういう考えを持っているのか表明してくれず、フェアではないと感じる部分も残ります。