SDGs債の国内発行、過去最高 4.7兆円、社会課題を解決
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既存の地方債に比べてSDGs債は人気が高く、申し込み倍率が高くなりがち。今後は調達金利が安くなることも有りそうです。一方SDGs債と一言でいっても中身は様々です。SDGsに対して本当にどのような効果があったのか、今後インパクトの検証と計測がしっかり行われることに期待したいと思います。
小木曽さんも書いていらっしゃいますが、SDGs債といっても、特段の社会的インパクトの報告が必要ないものがあると、実際に発行した企業から話を聞いたことがあります。金融機関から特に強く求められなかったとのことです。
集められたお金を使って解決したい課題は何で、その計測とお金の出し手への報告はどのように行っているのか、きちんとフォローする仕組みがこれからは必要になると思います。SDGs債は預金超過の金融機関にとっても都合が良いので、それも残高増加の一因となっているかもしれないですね。
日銀の「気候変動対応を支援するための資金供給オペ」(気候変動オペ)を利用すると、利用額の2倍の額がマクロ加算残高に追加されます。
日銀当座預金は、基礎残高(金利0.1%)、マクロ加算残高(同0%)、政策金利残高(▲0.1%)の3層構造となっており、このうち金利0%のマクロ加算残高が増えても儲からないと思うかもしれませんが、以下の2パターンで増収効果を発揮できるので、政策金利残高にヒットしている金融機関や資金調達余力のある金融機関は積極的にオペを利用しています。
①既に政策金利残高にヒットしている場合、マイナス金利が適用される残高を減らすことができるので、流出が減り増収要因となります。
②マクロ加算残高に余裕がある場合、市場からマイナス金利で資金調達してマクロ加算残高部分に置くことで、実質的な運用となり増収要因となります。預け先が日銀なのでリスクアセットもゼロです。(政策金利残高にヒットしている金融機関は、▲0.1%よりもマイナス幅が小さければ、例えマイナス金利であっても資金を出すケースは足元の市場環境では十分にあります)