タクシー不足も“忍者不足”も オーバーツーリズムに揺れる京都
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旅行者が大量に市内に流れ込んで来ていることで住民生活に支障が出ているのは事実です。まずは実態調査を実施して現状把握と原因追究をすべきだと思います。ゴールデンウィークなどの旅行シーズンの混雑や渋滞はインバウンドが本格化する前から起きていました。ニュースを読むと訪日外国人旅行者だけが混雑の原因のようにも受け取れますが決してそれだけではありません。市内混雑を根本的に解決するには、旅行シーズンの需要ピーク対応だけでなく通年で適正な受入環境を整備するために「都市としてのあり方」から見直すことが必要だと考えます。
人員不足にしてもコロナ前から既に起きていたことです。人口減少社会であることを分かっていながらほとんど何も手を打たずに今に至ってしまっただけです。採用条件や給与を少し良くしたぐらい(やらないよりはマシですが)で補える問題ではないのです。
個人的に気になったのは、伊賀忍者の修行体験が京都市内で行われていたことです。三重県出身者としては伊賀市内で修行して欲しいですね。増え続ける海外からの旅行客、ホテルも飲食店もタクシーも体制を整えられずオーバーツーリズムに突入しています。
京都のような観光地はかなり前からこういった状況はありましたが、日本は観光立国だという認識を持ち、あらゆることを変えていかなければいけない時期にすでに突入しています。
3月31日に閣議決定した「観光立国推進基本計画」のうち、特に”持続可能な観光地域づくり”ができていないために、オーバーツーリズムに対応しきれていない現状が浮き彫りになっていると思います。
PR視点からですと、地方自治体の観光PRにおいて焦点となるのは”土地の魅力をいかに見せていくか”になりがちなのですが、その地を訪れる前から訪問中までの全てに、観光客に魅力を感じてもらうことが必要になってきます。移動が困難、食事がとれない、となると不満が募り、満足度は下がります。
Instagramなどで土地の魅力はたっぷり伝えられますので、”体験”の魅力のための持続的な体制を整えことが急務でしょう。そこを含めてPRをしていくことが重要だと思います。タクシー不足はオーバーツーリズム前からそうですね。
ある運転手に聞いたところ、コロナで高齢ドライバーが多数リタイアしてしまい、いざ需要が戻っても高齢で2~3年も職場から離れると、運転感覚が失われて戻れないという方が多いようです。