新型コロナのパンデミックで急拡大したClubhouse、従業員の半数をレイオフ
コメント
選択しているユーザー
盛り上がってる当時のコメントで、このビジネスはスケールしないという話を書きました。
https://newspicks.com/news/5574687
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個人的には全く使う気はしないものの、ユーザーとしての面白さは想像できます。が、ビジネスとして機能するかはかなり懐疑的です。今は投資家がお金を払って、ユーザーに無料サービスを提供しているという状態。
[理由]
一番の長所かつ短所なのは、「予測出来ないランダムな体験」を価値としていることだと思います。多くの暇な時間を使えるユーザーならともかく、clubhouseでの体験はボラティリティ(振れ幅)が大きい。無料で暇つぶしなら分かりますが、お金を払ってサービスを購入するイメージがつかない。例えば、Netflixでも見る作品による振れ幅はありますが、中身や評価はある程度想像したり事前に入手したり出来るし、自分が見たい作品を好きなタイミングで見れる。
同じ様に発信者側としても、基本的にはライブで発信し続けなければならない訳で、youtubeやブログの様に、一度作った作品が繰り返しユーザーを稼いでくれる訳ではない。スケールしない。一度のライブで圧倒的な数の視聴者を稼げる超インフルエンサー位しか稼げない。となると、そのインフルエンサーにとってもClubhouseで(だけで)発信するメリットが良く分からない。
事前にコンテンツやアジェンダが設定されないので、広告も出しにくい。ラジオやPodcastの様に番組中に広告を差し込むオペレーションも難しい。Clubhouseが番組化し始めたら、ラジオやPodcastと何が違うのという話になってしまう。
結局、ランダム性・予測不可能性の高い作品・体験に対して、合理的にお金を払ってもらうことは難しいということかと思います。投げ銭はあると思いますが、そうなると超インフルエンサーが結局勝つだけだろうなという印象です。
注目のコメント
同期型コミュニケーションの限界を学べました。
clubhouseは初期の邂逅し得ない著名なビジネス成功者同士が絡みあう高度な会話や、芸能人が楽屋で本音を晒しながらワイワイしてるのを横で聴ける、というタイミングではまるで西麻布のバーで聞き耳立ててるみたいで最高に面白かったのです。
間も無く、いくら利用規約オフレコと言っても実際いつ誰に記録されるかわからないよね、と言う不安が蔓延し、急激に著名人が減り、ほぼ一般人だけになった瞬間、
情報価値が地に落ちました。
それでも惰性で適当なチャンネルを聴いてみると、
一般市民がする話の殆どは、聴くに耐えないほど
「冗長で解り難く浅く無益で興味も湧かず退屈でつまらない」
という身も蓋もない事実を突きつけられる羽目になりました。
これが非同期の蓄積型のメディアであれば飛ばしたり聴き直せますが、clubhouseはそのリアルタイム性故に無益な会話にぶつかる事故が避けられない。
同期型コミュニケーションプラットフォームの難題。
壮大な実地試験により体感できた。良い学びだった。
と納得し、アンインストールしました。clubhouseで、コロナ禍で成功するビジネスを学べ!という喧伝もありました。土台無理なことだったわけですが、いつの時代も、そうやって、何かにゲームチェンジャーを求める筋がいるものだということでしょう。