G7外相を酔わせた「酒」が狙う米国上陸

香り高い吟醸酒は、米粒を深く削り込むのが難しい、海外にはあまり存在しない軟水を使う、酒粕は飼料として使われれる、という特徴があります。日本の技術や風土と合うものなのです。何より薄味で素材の良さを活かす日本食に合います。しかも、外国の富裕層は値段を聞いて桁間違いではないかと思うぐらい安い。インバウンドの急増があるとはいえ農水省の輸出振興策が実を結んで嬉しいですね。

酒造に科学を取り入れた獺祭。ニューヨークの水と空気の中でどんな日本酒を醸造するか、楽しみです。きっとニューヨークの香りがするのでしょうね。

日本酒は中国でどんどん売られています。
とくに山口製の獺祭は中国で非常に人気があります。
安倍先生が積極的に獺祭をセールスしたせいもあり、今後も獺祭が日本代表的な酒と中国人は思うでしょう。
山口に5年も生活した人としてたいへん誇りと思っています。

私は獺祭の成功のポイントのひとつは「ものがたり」づくりだと感じています。
前社長以来、同社がお酒造りへの思い入れをきちんと情報発信してきたことに注目しています。
美味しいお酒をつくりたいという思いから、杜氏がいなくなった、山田錦がたりないなどの危機を知恵と工夫でどのように乗り越えてきたか。それを聞いて共感を覚えた消費者は、獺祭を目にすると、自然と人に話したくなります。
記事にある日本酒の生産の米国進出の年表を見ると、この四半世紀は進出した例がありません。
獺祭には、ぜひ、ニューヨークで新たな「ものがたり」を作ってほしいと期待しています。

自分はお酒をほとんど飲まないので、お酒の味とかについては全く分からないが…
以前、海外の友人が「スパークリングサケが好き！」と言っていたので、空港で売っていた獺祭のスパークリングを買っていった。
カリフォルニアロールとかと同様、日本酒として邪道という考え方もあろう。一方で、こうやって広がっていくことは重要だと思う。日本にあるフレンチやイタリアンだって、かなり日本向けにローカライズしている部分もあるだろうし。
知られることによって、他のものはないのかといった興味関心も広がり、市場のすそ野も広がる。

日本酒はフランスではle sakéとしてすでに人気なイメージがありますが、アメリカでは強めの甘いお酒というくらいの位置付けで、勿体無いな〜と思っています。
岸田首相の広島にも雨後の月や富久長、亀齢など美味しいお酒がたくさんあるので、外交のついでに広めてもらえたら日本酒好きとしてはこの上なく嬉しいです笑

左党の一角としての意見ですが、日本酒は温度管理という意味でいろいろな飲み方ができ、割と温度に厳格なワインと対照的で、実は扱いやすく、合わせる食材に合わせて多様なサーブの仕方があるお酒です。冷蔵庫でキリっと冷やしても、常温でも、ぬるくても、熱くても美味しい（もちろん銘柄により得手不得手はありますが）というお酒は、ほかにはパッとは思いつきません。
また、今でこそ日本酒は淡麗な味わいのものがヒットしていますが、個人的にはうまみの多い芳醇な日本酒にも可能性を感じています（こだわって作られた料理酒はまさに芳醇な日本酒と言えます）。白ワインは芳醇から淡麗までさまざまな銘柄がありますので、日本酒でも同様に捉えてもらうことはできるでしょう。ソーダで割ってスパークリングにしてもよし、カクテルの材料にもなる、となれば飲み方はさらに広がります。

世界でまだまだ飲まれていないお酒ですし、日本料理だけではなくさまざまな料理と合うお酒ですので、日本酒の市場は間違いなく大きくなるでしょう。日本産の洋酒（ワインやウィスキー）を推す動きもあり、自分も好きなのですが、やはりビジネスとしての裾野の広がりは日本酒のほうにあると考えています。

各国の政府首脳もそうですが、インバウンドで日本にやってきた人に、ぜひ美味しい日本酒を飲んでいただき、その味を母国で話題にしてほしいものです。

海外でも酒の存在感はまだまだ。シャンパンと同じくらいの存在感を持たせたいと英国で酒蔵を作った日本人がいます。１本１５万円。限定販売。DOJIMA SAKE BREWERY UK & CO.　CEO　橋本 清美氏がその人です。桁違いの発想に触れ、会って話を聞きました。同時に日本酒はいまのままではシャンパンにはなれないなとも感じました。https://www.nnlife.co.jp/pedia/hints/20221222_DojimaSakeBrewery

海外における日本酒の進出がますます進んでいることを実感する記事でした。
フランスを中心とするヨーロッパをはじめとして、アメリカ、そして最近は
ナイジェリアといったアフリカでも人気を高めているようです。
特に、ナイジェリアでは「梅酒」がのニーズが高く、CHOYAの梅酒が人気を博しているみたいですね。