リチウム生産をチリが国有化へ、世界2位-EV電池用供給に影響も
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チリは世界的にグリーンエネルギーに対して高い意識を持つ国として知られています。
例えば2020年にはグリーン水素国家戦略として下記3点を宣言しています。
・2030年までに、世界一安価なグリーン水素を生産する体制を構築する。
・2040年までに、世界トップ3の水素輸出国家になる。
・2025年までに、水素の電解容量を5ギガワットに増加させる。
JETROホームページより引用https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2021/0401/e3501d0cca705cdd.html
また、2021年には中南米最大規模の陸上風力発電施設の建設を発表しています。
参考 https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/09/cb1e01933c9c4505.html
これらの動きを受け、ポルシェはチリでのe-fuelの生産を拡大しようとしていますし、今回の発表を受けて現地で電池工場を建設する動きが盛んになるのではないかと思われます。
今後のチリの動きは要注目です。いわゆる資源ナショナリズムと捉えて良いと考えます。
資源ナショナリズムに基づく開発は、短期的にはその国の財政を潤すわけですが、すぐ頭打ちになります。民間大手の開発・運営ノウハウがない為です。
かたや、そうした資源を得て、完成品を作る国々にも、内向き志向が広がっています。ヨーロッパなど最たる例。そういう時代であれば、経済の効率が低下し、成長率も落ちるのは当然でしょう。チリ政府は、リチウム生産を国有化する方針を明らかにしたとのこと。
チリは世界2位の供給国とのことですが、ソースが正しければ1位はオーストラリア、3位は中国、4位アルゼンチンらしい。
https://resource.ashigaru.jp/rank/lithiump1.html
自分が学生のときは石炭、鉄鉱石、天然ガスの産出国を覚えましたが、今の社会科の教科書にはリチウムも載ってそうです。